こんにちは、今回は古林療育技術研究所のワクワク活動を紹介します。
必要なことはわかっていたけど、なかなか着手できなかった、医療関係の絵カードです。
きっかけは、我が三男の採血でした。
2ヶ月ほど前、てんかんの薬を処方してもらっている先生から「次回は一度、血液検査をしましょう。」と言われたことでした。
採血の10日ほど前になって、バタバタと、イラストの調達やら練習グッズの調達やら、採血室の下見やら、直前練習やらを行いました。準備の複雑さは、インフルエンザの予防接種とは比べ物にならないほどです。三男は中学生の年代なので、もし拒否をしたなら、周りで押さえつけることは不可能です。
結局、病院の都合で、三男も安定していたので、採血は来月に延期となりました。
我が家のバタバタがとりあえず遠のいたので、ワクワク活動の開始です。
「準備と利用を分離することで、どこまで利用が簡単になるか」
これが当社がいつも目指していることですね!
まずは、定番の絵カードのイラストを引っ張り出してきます。
みなさんのご家庭でも、この本を持っている方は多いと思いますね。
「自閉症の子どもたちの生活を支える―すぐに役立つ絵カード作成用データ集 単行本 – 2014/8」
私が持っているのは、2008年発行の、ちょっと古い版です。
特別に試作した台紙に、医療用のイラストデータを面付けします。
ここでわかったのが、そのイラストデータは画像によって縦横サイズの異なるものが混在しています。おそらく本書は、このデータを買った人はその後手作りすることを想定していますね。流作業をすることは想定されていない>_<。画像のサイズが混在のため、本当に手作業でなければ面付けができない。
でも、あるだけで、とても役に立ちます。
一度、面付けしてしまえば、後は、台紙に印刷するだけ。
台紙に印刷したら、今度は、台紙から絵カードを一枚一枚切り離します。
絵カードを切り離した後は、コバリテ絵カードフォルダーに入れて、絵カードをボードに貼ってみます。
これはなかなか良いですよ。
カードフォルダーと専用台紙が手元にあることを前提にすると、
準備は、
誰かが、面付けされたデータ(例えばPDF)をネットで公開する。
利用は、
ご家庭で、PDFをダウンロードして、台紙に印刷、台紙から切り離し、カードフォルダーに入れて、ボードに貼る。
あるいは、医院で、PDFをダウンロードして、台紙に印刷、台紙から切り離し、カードフォルダーに入れて、ボードに貼る。
そうなると、ご家庭でも医院でも、同じイラストの絵カードが使えることになります。
今回のPDFは残念ですが公開できません。写真でご覧ください。
イラストデータには版権問題(いわゆる、著作権)があるので勝手に加工して公開はできないのです。
でも、今回お見せした流れは、きっと多くの自閉症のご家庭と病院の役に立つと思います。
なおこの活動は、
コバリテ視覚支援スタートキットのパーツをもとにしています。
お子様の成長と
ご家族のゆとりのために!
古林 紀哉
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