自閉症の子どもにスケジュール表を使うと朝のお支度がスムースになる

自閉症の子どもにスケジュール表を使うと朝のお支度がスムースになる

「早くして!」
「なにボーッとしてるの?」
「次は、お着替えよ。」

お母さんの朝は大変です。自閉症の子どもがいる家庭は、特に大変。そこは戦場かもしれません。

あなたも自閉症の入門書を持っていると思います。どんな入門書でも第1章は自閉症の子どもの特性から始まるでしょう。そして第2章あたりから家庭での支援が解説されます。

支援方法は、10個ぐらいが解説されているでしょう。その中で2番目か3番目には、「スケジュール表を始めましょう」が出てきます。

1番目は何かって?

  • 出来ないことを責めないで、子どもの出来る事を褒めましょう
  • 部屋を子どもが使いやすく変えましょう

が多いですね。それらは、スケジュール表を始める前の準備です。

私の三男は重度の自閉症です。実は朝のスケジュール表は使っていませんでした。小学2年の頃まで、食事もトイレも着替えも一人では出来ませんでした。朝の支度は付きっきりでやってましたね。

私はコバリテという名前のスケジュール表製品を提供しています。お客様の声を読むと、一番多い「コレが変わりました」は「朝のお支度がスムースになりました」なのです。

一つ一つの身支度は出来るのに、ノロノロとしか進まないならば、それはスケジュール表の出番です

あなたのお子さんは:

  • 朝起きてきて、ボーッとしていませんか?
  • おもちゃ遊びに夢中になっていませんか?

もしそうならば、あなたはイライラしながら子どもに「早くしなさい」と言い続けてるのだと思います。時には、「早くしなさい」と言いながら怖い顔を見せているのだと思います。

あなたのお子さんは:

  • 食べさせなくても、ご飯を一人で食べることができますか?
  • お着替えが一人でできますか?
  • 手伝わなくてもオシッコができますか?

もしそうならば、あなたのお子さんは、スケジュール表を使って朝をスムースにする準備ができています。

どうして自閉症の子どもは、朝のお支度が進まないのでしょうか?

自閉症の子どもは、朝起きて来たら、顔を洗って、お着替えして、ご飯を食べて、というように、頭の中で優先順位をつけて行動するのが苦手なのです。そして、目先の好き嫌いで行動してしまいます。

お母さんは「次のお支度は着替えよ」と言うでしょう。でも、子どもは飽きるまで遊び続けてしまうのです。

朝のスケジュール表を始めると、こんな良いことがあります

  • 子どもは自分でスケジュール表を見ます。そして、お支度を一つ進めます。またスケジュール表を見て、お支度を一つ進めます。お母さんは「次はなあに?」と言います。すると子どもは、また一つお支度を進めます
  • お母さんは、一つのお支度が済むと子どもを褒めます。褒められた子どもは、また一つお支度を済ませます。お母さんは子どもを褒めます。すると子どもは、一つのお支度が上手になります。毎日褒めていると、一つのお支度がどんどん早くなっていきます
  • お母さんは、何度も何度も「早くしなさい」とは言わなくなるでしょう。お母さんは、家事に専念できます。イライラもしないですみます。なによりも、家庭の朝が爽やかになります

朝のスケジュール表の教え方

まず、教え方の基本のきを説明します。一通り頭の中に入れてください。絵カードやスケジュール表の準備は、基本のきがわかってからにしましょう。あなたが持っている入門書の内容は、一旦忘れてください。

最初に、あなたの家庭でのお支度をリストアップします。次に、そのお支度をいつもの順番に並べます。数が多いと子どもは混乱します。お支度の数は、7個以下にしてください。

前の日の夜から、お母さんの役目が始まります。スケジュール表の掲示です。絵カードを上から下に、あなたのご家庭での順番通りに一直線に貼ってください。お母さんの朝は忙しいですよね。だから、前の日の夜に掲示を済ませておきましょう。

朝、子どもが起きてきました。子どもをスケジュールボードの前に連れて行きます。そして、子どもの手で「起きる」の絵カードを外させます。外した絵カードは、子どもの手で一番下の終了ボックスに入れさせてください。それができたら、褒めてあげましょう。

次はトイレです。子どもには、「一番上を見なさい」と教えてください。スケジュール表を指差しながら、「トイレだよ」と教えます。子どもが自分で行かなければ、お母さんがトイレに連れて行ってあげましょう。トイレが終わったら、スケジュールボードの前に戻らせてください。子どもの手で「トイレ」の絵カードを外させます。そして「トイレ」の絵カードを一番下の終了ボックスに入れさせてください。それができたら、褒めてあげましょう。

次の「朝ごはん」もやり方は同じです。

見せ方の良い例

最初、子どもは絵カードを外すことを知りません。だから、お母さんが子どもに手添えして一緒にやってください。2、3日もすると子どもは、一人で絵カードを外すようになります。

スケジュール表とお支度ボードの違い

そこには決定的な違いが2つあります。

1つ目は絵カードの構造です。お支度ボードの絵カードは、マグネットシートでできていることが多いです。あなたも気付いていると思いますが、自閉症の子どもは手先が不器用なんです。マグネットシートは、磁石でべたっと張り付いていますよね。だから、子どもはうまく外す事ができないのです。

自閉症の子ども用の絵カードは、外しやすい事が重要です。

2つ目は絵カードの並べ方です。お支度ボードは、順番には無頓着なことが多いようです。いくつかの絵カードが見えています。その中から、まだ終わっていないお支度を選びます。そして、そのお支度を進めるという使い方です。いわば、チェックリストです。

自閉症の子どもは、いくつかの絵カードを見た時に、どれやっていいで戸惑うんですね。戸惑うと、子どもの動きは止まってしまいます。

自閉症の子ども用のスケジュール表では、今見るべき絵カードはコレ! というように、一個に決まっている事が大切です。

朝のスケジュール表でつまずきやすい所

この例が典型的な失敗パターンです。終わったお支度の絵カードを外さないとどう見えるでしょうか? はい、こんな風に見えてしまいますよ。どのお支度でも、見せるスケジュール表が同じになってしまいます。

見せ方の悪い例

「さっきトイレは終わったから、次は朝ごはんだよ」と子どもは頭の中でわかっているでしょうか? 過信しないでください。スケジュール表から見える情報だけで、「次は朝ごはん」がわかるようにしてあげましょう。

スケジュール表を始めるのは、朝のお支度が最適です

  • 朝のお支度は、内容がほぼ決まっています。各家庭でその順番は違いますけど。どんなご家庭でも同じようなお支度ですよね。だから、必要な絵カードが揃いやすいのです。
  • 朝のお支度は、順番が決まっています。あなたの家庭では毎日同じ順番ですよね。自閉症の子どもは、順番の見方を知りません。上から下に並んでいるものが順番であることを知らないのです。でも子どもの身体には、毎日やっている(お母さんにやらされている?)お支度の順番が染み込んでいます。子どもはいつもの順番をスケジュール表で毎日見ることになります。そして、並んでいるものは順番だということを体感して行くのです。
  • 朝は想定外のことが、あまり起こりません。お母さんは基本の通りに教えることができます。教え方の失敗が少ないのです。お母さんには、しっかり基本が身につきます。

まとめ

  • 毎日の朝のお支度が進まなくてお母さんがイライラしているなら、スケジュール表を始めましょう。
  • スケジュール表を始めると、朝のお支度がスムースになり、家庭に笑顔が溢れます。
  • 子どもにとって、朝のお支度が一番早くスケジュール表を覚えます。
  • お母さんにとっても、朝のスケジュール表が一番早く教え方が身につきます。

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