教え方

準備1: 購入か手作りか

ボード自体の出来の良さや悪さで、自閉症の子どもへの支援効果にはかなりの差が出てきます。より良い効果を引き出すためには、周りに使っている人が多いもの、情報の多いものが有利です。

ボードと絵カードの手作りにはかなりの時間がかかります。また、自閉症の知識と工作の腕前の両方を持っていないと、行動支援がうまくいかなった時に、教え方が悪いのかボードが悪いのかが区別できません。特に自閉症の子どもは手先が不器用なので、簡単に扱える絵カードの構造が必須です。

当サイトでは、コバリテ視覚支援スタートキットを使うことを強くお勧めします。

準備2: 行動支援ボードの設置場所

家庭内で行動支援ボードを設置する場所は、食卓部屋かリビングの見やすい壁です。

お子さんとお母さんからよく見える場所を探してください。今まで家族用のカレンダーを貼ってあった場所が、目安です。冷蔵庫の扉は、設置場所には不適切です。

行動支援ボードは子ども自身に使わせるので、子どもの背の高さに合わせてください。

行動支援ボードの教え方と理解目標

教えるときは、必ず朝の支度から初めてください。成人の自閉症者であっても、朝の支度から教え始めることが重要です。各フェーズには理解目標があります。簡単に見えるフェーズでも省略してしまうと、すぐに失敗します。

教え方 理解目標
フェーズ Ⅰ 朝の支度
前編
後編
初めに注目する場所
絵カードが意味する行動
順番は見ることができる
フェーズ Ⅱ 午後の予定
前編
後編
物事は見た順番どうりに進む
フェーズ Ⅲ カレンダー
前編
後編
順番は自分で計画・変更して良い

次のフェーズが出来るようになったら、前のフェーズでの行動支援は止めても構いません(例えば、午後の予定で行動支援ボードが使えるようになったら、朝の支度での利用は止めても構いません)。だだし、行動支援ボードの利用を止めることが目標ではありません。

それぞれのフェーズは、前編と後編に分けて説明しています。前編は教え方です。後編は、お母さんや支援者の支援量を減らす方法、すなわち楽になる方法を解説しています。