自閉症の子どもの支援の世界では、とても不思議なことが起こっています。私は、重度の自閉症の息子を育てています。でも私は、その事に何年も気が付きませんでした。それは:
自閉症の子どもにスケジュール表やカレンダーを使うと、パニックや癇癪がなくなる。
というものです。
スケジュール表やカレンダーで支援をしている家庭の特徴
統計データがあるわけではありません。あくまでも私の肌感覚です。それでも、共通した特徴が感じられます。
- 比較的生活が穏やか
- パニックや癇癪が少ない
- 意思表示ができる
- 指示に従える
- 強度行動障害と呼ばれる症状が少ない
支援面:
- (喋れない子どもの場合)PECS(絵カードを使ったコミュニケーション)でコミュニケーションしている
- 物の置き場所などで、視覚的な支援がある
- 家の中の壁に、余計なものがない
- 親が自閉症の勉強に熱心
パニックや癇癪の多い家庭の特徴
こちらの特徴も私の肌感覚です。
- 自傷行為が多い
- 他害行為が多い
- こだわりが激しい
- 睡眠が不安定
- 多動が多い
- 強度行動障害と呼ばれる症状が目立つ
支援面:
- (喋れないのに)PECS(絵カードを使ったコミュニケーション)をしていない
- スケジュール表やカレンダーを使っていない
- 物の置き場所などで、視覚的な支援がない
- 家の中の壁に、支援でない掲示物が多い
スケジュール表とパニックの関係
その前に、スケジュール表やカレンダーで支援をしていない家庭の特徴はあるのでしょうか?
なかなか特徴が感じられないのです。自閉症に共通する特性はあるにも関わらず。パニックが多い家庭もあれば、少ない家庭もある。子どもが荒れて大変な家庭もあれば、生活が穏やかな家庭もある。
もしも、スケジュール表やカレンダーを使わない家庭では、どこも子どもがパニックになるんだったら、「パニック解消の特効薬はスケジュール表」だと誰でもわかるのですが、・・・。
なぜスケジュール表を使うと、パニックがなくなっていくのでしょうか?
自閉症の子どもがパニックになる状況と、パニックを起こさなない状況がわかって初めて、その理由がわかってきます。
パニックを起こさない状況を作るためのエッセンスをレポートにまとめました。自閉症の子どもを持つご家庭向けに、やさしくまとめました。ぜひ、レポートを読んでみてください。
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