お母さんのやる気を増やす刺激と殺す刺激 / 自閉症支援

先日のメルマガでは、勉強を始めた頃の最初のつまずきの一つを紹介しました。

それは、お子さんの支援がうまくいっているお母さんがやっていることを一度に見てしまって、

  • それは、あのお母さんだから、できたこと。
  • 私には、無理だ。

と感じ、萎縮してまうことです。

もし、そう感じても、小さな支援から、一つ一つ始めてください。

あなたが見た、凄いお母さんだって、最初は素人でした。

さて、今回のテーマは

お母さんのやる気を増やす刺激と殺す刺激

です。

そして最後に、

始める時に失敗しない環境 = 成功と失敗の分かれ道

を紹介します。

では、始めましょう。

専門家や支援者とお母さんお父さんの違い

自閉症の専門家や支援者、学校の先生もですが、みなさんお給料をもらっています

勉強に時間を費やしたり、たくさんのお子さんの支援をして、残業すると、割増の残業手当がつきます。

一方で家庭のお母さんやお父さんはどうでしょうか?

我が子の支援に関しては無給です

勉強に時間を費やしても、家事をやめることはできません。だから、自分の余暇時間を潰したり、睡眠時間を削ることになります。

お母さんのやる気を増やす唯一の刺激は、自分のお子さんの

  • 小さなことが一つ出来るようになった。
  • 小さな問題が一つ減った。

をご自身の目で見ることなのです。

子どもの成長が、お母さんへの唯一のやる気刺激です。

お母さんが、勉強や支援を始めて、1週間以内に、子どもの成長が感じられないと・・・・

その勉強やその支援はやめてしまうでしょう。

途中でやめないようにするには、始める時は小さなことから!

そして、出来るだけ早く、子どもの小さな成長を見てください。

子どもの成長が、お母さんへの唯一のやる気刺激です。

お母さんのやる気を殺す刺激

では反対の「殺す刺激」について

自閉症の支援や療育には3つの大きな括りがあります。

  • ABA(応用行動分析)
  • スケジュールと視覚支援(TEACCHの構造化)
  • 感覚統合的アプローチ

その中でも、

スケジュールと視覚支援(TEACCHの構造化)

が半分以上を占めます。

そこでは、見せる支援が中心になり、

  • スケジュール表
  • カレンダー
  • 絵カード
  • 手順書

などを使います。

そんなグッズは、あなたも知っているし、実物や写真などで、一度は見たことがあるでしょう!

お母さんのやる気を殺す刺激は、この既視感です。

  • それは知っている。
  • あれは見たことがある。
  • ちょっとやったけど、上手くいかなかった。

自閉症の支援方法や、使う道具は色々あります。

不幸なことに、自閉症の分野では、既視感のある方法や道具がほとんどなんです。

既視感が出ると、

  • その支援方法や道具を勉強しよう!
  • その支援を我が子にやってみよう!

という意識を殺してしまいます

その方法と道具が、

  • なぜ、自閉症の子どもに効果があるのか。
  • 正しい支援の手順と、注意すべき失敗ポイント。

を知らないまま、スルーしてしまうのです。

世界中の一流の専門家達が50年以上も研究した、素晴らしい支援方法と道具を多くの方がスルーしてしまうのです。

素人でも、基礎を学んで、習った通りに支援すると、短時間でしっかりと、お子さんに良い変化が出ます。

例え、最初は百点満点中の60点の支援でも、効果が見えます。

あなたが既視感を持った支援こそ、学んでみてください

そこにはあなたの知らなかった世界があります。

成功と失敗の分かれ道

さて最後に、

始める時に失敗しない環境 = 成功失敗分かれ道

です。

それは、

あなたのご自宅の壁に、子どもに見せるための

畳一畳の広さの掲示スペースがあるか? ないか?

です。

あなたのご自宅の壁はどうですか?

支援がうまく回っているご家庭の壁には、子どもに見せるための、畳一畳より広い掲示スペースが必ずあります。

支援をしていないご家庭、問題行動で困っているご家庭の壁には、掲示スペースが殆どありません。

掲示スペースを広くすると、知らず知らずのうちに、ご家庭の支援はうまく周り始め、子どもが穏やかになっていきます。

今日は長くなりましたね。

掲示スペースと支援の成否の関係は、次回に説明したいと思います。

自閉症の子どもの支援は準備が9割
古林紀哉

【追伸】

日本の家庭は狭いですよね。賃貸住宅なので壁に穴が開けられない方もいらっしゃるでしょう。

手取り早く、掲示スペースを増やすには、Amazonで「突っ張りパーティションメッシュ」を買うのがお勧めです。

¥6,000から¥9,000程度だと思います。

支援がうまく回っているご家庭の多くが、「突っ張りパーティションメッシュ」を利用していますよ。

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