自閉症の子どもがパニックを起こした時の対処法

パニックと癇癪への対応

自閉症の子どもはよくパニックを起こします。親や支援者にとっては、「よりによって、なんでこんな時にパニックになるんだ?」と思うでしょう。「パニックさえなかったら」と思うこともあるでしょう。

今回は、パニックを起こした時の対処法を紹介します。

自閉症の子どもはどんな時にパニックを起こしやすいのか?

  1. 新しい環境や体験に直面す時:自閉症の子どもたちは不安を感じやすく、パニック状態に陥ることがあります。新しい場所や新しいルーティン、新しい人との出会いは、子どもたちにとって予測不能で恐怖を感じることがあるからです。
  2. 予測不可能な変化がある時:予想外の出来事や変化は、彼らにとって非常に不安定で、対処するのが難しいためです。
  3. ソーシャルスキルやコミュニケーションに関する困難がある場合:対人関係においてストレスを感じたり、誤解や不快感を受けたりすることがあります。コミュニケーションが上手くいかなかったり、他人との接触が苦手だったりすると、彼らは不安を感じ、パニック状態になることがあります。
  4. 感覚過敏や感覚鈍麻がある場合:外部からの刺激に過剰に反応したり、刺激を感じない場合があるため、子どもたちはパニック状態に陥ることがあります。
  5. 極度の不安やストレス、感情のコントロールが難しい時:不安やストレスが蓄積され、感情をコントロールできなくなったとき、彼らはパニックに陥る可能性があります。

これらの状況に陥ると、自閉症の子どもは混乱し、パニックになることがあります。

どう支援したらパニックを起こさないようになるのか?

先に書いたパニックを起こしやすい状況は、一般的な認識です。

もう少し分析していくと、パニックの原因は共通した一つの状況に突き当たります。その状況を上手に回避する支援をすれば良いわけです。それは別の記事で紹介します。説明が長くなってしまうので。

パニックをなくす支援方法は、実は比較的簡単なんですよ。

パニックを起こしてしまった時の対応方法

まず、冷静になりましょう。自閉症の子どもがパニックを起こすと、周りの人も不安になり、焦ってしまうことがあります。しかし、焦ってしまっては、子どもに余分な刺激を与えてしまい、状況を悪化させることになります。冷静になって、子どもの状態を確認しましょう

次に、子どもの安全を確保しましょう。自閉症の子どもがパニックを起こすと、周りの人や物に危険を及ぼすことがあります。子どもが自分や周りの人にけがをさせたり、物を壊したりしないように、周りを見回して、危険があれば避けるようにしましょう

そして、子どもの感覚過敏に配慮しましょう。自閉症の子どもの中には、音や光、触覚などの感覚に対して過剰反応する場合があります。周りの人が過度な音や刺激を与えたり、逆に刺激を受けないようにしたりすることが大切です。

最後に、子どものペースに合わせて、落ち着かせるようにしましょう。パニック状態にある子どもに対して、何かを無理に求めたり、怒ったりすることは禁物です。ゆっくりと話しかけたり、子どもが落ち着くまで静かに傍にいたりすることが大切です。時間をかけて、子どもを落ち着かせていきましょう

まとめ

パニックを起こしやす状況はいろいろありますが、典型的な状況はほぼ分かっています。その状況を回避する支援には、ちょっとした知識とある継続的な支援が必要です。難しくはありません。ただ、あなたがその支援を身につけるには、少々時間がかかります。

まずは、パニックを起こした時の対処方法を知っておきましょう。

  1. あなたが冷静になる。
  2. 子どもの安全を確保する。
  3. 音や光の過度な刺激を遮断する
  4. 子どものペースで落ち着かせる

この順番で対処していきましょう。

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