自閉症の子どもの支援で最初に始めるべきこと(行動の強化)

自閉症療育法としてのABA的アプローチ

自閉症の子どもの支援で、最も基本的なこと、お母さんや支援者が一番最初に身につけるべきことは、「子どもを褒める」ことです。そして、自閉症の療育手法の柱の一つは、ABA(応用行動分析)です。

以前は私は、ABAの最初の話から始めてましたが、ちょっと難しそうなので、簡単化して話を始めることにしました。それでは、始めましょう。

人がする行動とういうものは、その直後に褒めると、もっとするようになります。逆に、行動の直後に叱ると、やらないようになっていきます(ABAでは、強化原理と呼ばれます)。これは人だけでなく、動物でもそうです。本当は、スキナーという心理学者が、ハトで実験してこの原理を確かめました。

ところが、自閉症の子どもはそうは問屋が卸しません。子どもがやる行動を褒めると、だんだんその行動が増えていき、上達していきます。一方で、自閉症の子どもの場合、叱ってもその行動がなかなか減りません。健常な子どもであれば、叱っていれば、その行動自体をやる事が少なくなっていきます。自閉症の子どもは、行動を叱ると止めますが、直ぐにまた始めてしまいます。(その理由は複雑なので、今回は追求しません。)

すなわち、自閉症の子どもの場合、叱る事がほとんど育児に役に立っていないのです。

2つ目:

だいたい、子どもの成長において、普通の子どもより早く何かができるようになると、とても褒められます。例えば、1歳で壁を伝って立ってると物凄く褒められます。3歳で始めて、壁を伝って立つ事ができても、褒める人は殆どいません。自閉症の子どもは、発育が遅いので、普通の子どもに比べると、褒めらる機会がとても少ないのです。

自閉症の子どもは、やって欲しくないことを叱っても、なかなか直りません。だから、普通の子どもに比べると、叱られる機会が圧倒的に多いと思います。

自閉症の子どもを褒めると効果がある。叱っても効果はない。にも関わらず、褒められる機会は少なく、叱られる機会が多いのです。とっても理不尽だと思いませんか。私は理系なので、「育児にとって、非効率」だと表現しますがね。

だから、自閉症の子どもは、私たちが意識的に褒めてあげる必要があるのです。

「遅れているから褒められたもんじゃない」という考えは捨てて、とにかく褒めてあげましょう!

役割とご褒美見せてやらせれば、子どもは育つ望むがままに。
古林紀哉

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