家庭療育ミニ講座
私が自閉症の勉強を始めて、まだ10年は経っていません。
最初はどの本がいいかもわかりませんでした。そんな時は、最初に4〜5冊買って、一気に読んで、大体の感触をつかみます。感触がつかめたら、すなわち、本の選球眼が付いてきたら、必要な本を買って読みます。
そんなことを、10年間、ずっと実行し続けるのは不可能ですよね。
たまに新しい本を買っていたら、いつの間にか、本棚からあふれていた、という感じです。
知識というのは、
1)最初に詰め込みで集中して勉強する
2)忘れてしまわないように、薄く、継続して復習する
3)定期的に、新しい知識を取り入れ、古い知識を更新する
という戦略で、新鮮さと質を維持します。
私は1の最初の詰め込み、は終わっているので、2の維持と3の新しい知識での更新をしています。
実は、知識を3種類に分けるとその習得はとても効率的になるのです。
1)いますぐ必要な知識 (それがなければ困る)
2)いますぐ役立つ知識 (もしあれば良いことがある)
3)将来に役立つ知識 (いま得ても、利用できない)
1は勉強している時間があったら、すぐに専門家に相談するべきです。
2の知識を習得するのが、最も効率がいいですね。
3は実はあまり役に立ちません。使える時が来る頃には、もう忘れていますよ。
どのご家庭にも、「自閉症の入門書」というのがあると思います。自閉症の入門書は、面白いもので、優しく書いてあるにも関わらず、高度な内容も多く含まれているのですね。
皆さんが一度読んだことのある入門書でも、今、ページをパラパラめくると、
あっ!こんなことも書いてあったんだ、と再発見すると思いますよ。
私も、時々入門書をめくっては、何度も、何度も、再発見をしています。
月に一度は、持っている本をめくってみるのも、いいものですよ。
毎回、いますぐ役に立つ知識にめぐり合えると思います。
お子様の成長と
ご家族のゆとりのために!
古林 紀哉
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