ここが出発点です。この基本理念がしっかりしていると、自閉症の支援が以前とはガラッと変わってきます。そして、以前と同じに見える支援でも、効果は10倍になるのです。
自閉症支援のための基本理念
私が自閉症支援のために拠り所にする基本理念です。
- 人間の行動の殆どは見通しに基づいている
- 自閉症児者は見通しを立てるのが苦手
- 自閉症児者であっても見通しは見せると支援できる
信念と言ってもいいと思います。
この信念(基本理念)に従うと、従来の支援方法を10倍楽に行うことができ、10倍の効果を発揮します。従来の支援方法に意味が無いと言っているわけではありません。どの支援方法も素晴らしい方法です。でも、それらをもっと良くできると主張しているわけです。
基本理念にいちゃもんをつける人たちの言い草
先の基本理念に対しては、いろんな反論が出てくると思います。そんな反論をいくら積み上げても、支援のプラスにはなりません。
人間の行動の殆どは見通しに基づいている
という主張に反論する人たちのありがちな理由。
- 人間の行動は、見通しに基づいているとは限らない場合もある。
- 環境要因や状況によって、見通しに基づかない行動をすることがある。
- 行動の根底には、遺伝子的・生物学的な要素がある場合もある。
- 社会文化的背景によって、行動は異なる場合もある。
- 行動の理由や意図は、本人にとって意識的でない場合もある。
自閉症の子どもは、見通しを立てるのが苦手
という主張に反論する人たちのありがちな理由。
- 自閉症スペクトラム障害の症状には個人差があり、全ての自閉症の子どもが見通しを立てるのが苦手とは限らない。
- 自閉症の子どもでも、見通しを立てる能力はトレーニングや支援によって向上する場合がある。
- 見通しを立てるために必要なコミュニケーション能力や社会的スキルが不足しているため、見通しを立てることができない場合がある。
- 環境要因やストレスが影響して、見通しを立てる能力が低下する場合がある。
- 自閉症の子どもが見通しを立てるためには、その子の認知特性や発達段階に合わせた方法が必要である。
自閉症の子どもでも見通しを見せると、見通しを抱くことができる
という主張に反論する人たちのありがちな理由。
- 自閉症の子どもによっては、見通しを見せても理解できない場合がある。
- 見通しを見せることで、ストレスや不安が増大する場合がある。
- 見通しを抱くためには、その子の認知特性や興味関心に合わせた見通しを提供する必要がある。
- 見通しを見せるだけでなく、その見通しを支えるための具体的なアクションや戦略が必要である。
- 自閉症の子どもによっては、見通しを抱かせるためには、ビジュアル支援や具体的な行動プランが必要である。
まあ、それらの反論は全て誤解に過ぎません。
3つの信念(基本理念)を持ってください
先ほどのような戯言には耳を貸さないで、上記3つの信念(基本理念)を持ってください。
私はこれから、この信念に基づいて、従来の支援方法を上書きしていきます。私と一緒に進みましょう。
そうすれば、あなたのお子さんと家族には平穏な暮らしが訪れると思います。
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