自閉症児者向け歯科診療と歯磨きの視覚支援

視覚支援グッズ

今週は「歯と口の健康週間」です。
皆さんのご家庭では、毎日楽しく歯を磨いていますか?

私はずっと、6月4日が語呂合わせから「虫歯の日」と思っていました。
調べると正式名称は別にあって、その名前も時々変わってるのがわかりました。

始まりは、
昭和3年6月4日の「ムシ歯予防デー」
昭和24年から週間行事になります。「口腔衛生週間」
昭和27年から「口腔衛生強調運動」
昭和31年から「口腔衛生週間」
昭和31年から「歯の衛生週間」
平成23年から「歯と口の健康週間」

さて、当社では、歯と口の健康週間(6/4〜10)が始まるのに合わせて、製品をリリースしました。

【コバリテ絵カードシート】と言い、35x35mmの絵カードが15枚乗っているA5サーズのシートです。
イラストが印刷されたシートを販売し、購入したお客様がシートから絵カードに切り離して使います。

もちろん、コバリテ視覚支援スタートキットと一緒に使っていただく想定です。

今回は、

歯磨き(男児)編
歯磨き(女児)編
歯科(移動)編
歯科検診(男児)編
歯科診療(女児)編
歯科治療(男児)編
歯科治療(女児)編

と、7種類の絵カードシートを用意しました。

イラストは当社オリジナルのものです。
この商品の企画段階で、ある障害者歯科の専門機関とディスカッションを行い、
その機関が所有している歯科診療用イラスト素材を使う案がありました。
35x35mmのカードサイズにそのイラストを印刷してみると、、、、
口が小さく、歯科ツールも小さくなり、かなり見づらいんですね。

よく考えるとそうですよね。元々、写真L版サイズかタブレット画面で使うことを想定したイラストなので、そのサイズに適しています。

当社オリジナルは、35x35mmのカードを前提にしたイラストなので、
その大きさ(その小ささ?)でも、
歯の位置や歯科ツールの特徴を認識できますよ。

詳しくは、こちらをご覧ください。
https://theprompt.jp/resources/kis_dental/

絵カードを洗面所に貼っておくだけでは、子どもが一人で歯磨きできるようにはなりませんよ。絵カードを子どもと一緒に操作しながら、一箇所つづていいねにに手順を教えてあげてくださいね!

子どもの成長と
家族のゆとりのために!

古林 紀哉

コメント

  1. 安藤智美 より:

    障害者歯科診療に携わっている歯科衛生士です。現在は手作り絵カードを使い、歯科診療や歯みがき指導を行っています。絵カードの使い方があいまいで、成果が上がらないことも多く、いろいろ本を読んでみたのですが解決策がなかったところ、インターネットで、「ザ・プロンプト」に出会い、「自閉症の子どもでも 「待つこと」が覚えられる 7つのポイント メールセミナー」に登録し、メールセミナーを受講しました。驚きや共感がいっぱいのセミナーでした。

    現在使用している手作り絵カードは、見やすく大きい方が良いと思い、はがき大からA4大とそれぞれです。そのため『コバリテ』の小ささに少し驚いています。
    実際に試してみたい気持ちはあるのですが、歯科受診時のみの使用で、どうにかなるものなのか?また、必要なカードは、歯科診療や歯みがきの順番についてのカードなのでどのタイプを購入するのか?価格はどれくらいになるのか?など不安があり、購入に踏み切れません。

    月に一回程度の歯科受診時のみの使用でも効果が出るものなのか?やはり、日常生活でも使用していかないといけないのか?
    歯科受診時のみの使用でもよいようなら、まずどれからそろえるのがよいか?
    など教えていただけると助かります。
    よろしくお願いいたします。

    • 古林 紀哉 より:

      安藤様、いつも障害児者の診療に心遣いいただき、ありがとうございます。

      結論から言いますと、悩んで時間を経過するよりも、ササッと試す、新規作成がしやすい方式に統一する、というのがベストです。

      一番重要なことは、連続した工程が患者に見えていることです。今何をやっていて、後どれだけで終わるのかが見えていること。

      絵カードの大きさ自体に認知の優劣はほとんどありません。写真Lサイズ、名刺サイズ、コバリテの35×35ミリでも認知できます。が、歯科器具を識別できるだけの大きさは必要です。A4サイズで使うことを想定して描かれたイラストや写真を、縮小すると歯科器具が小さくなりすぎて使えません。コバリテのイラストは35×35ミリを想定して作成しているので、35×35ミリの大きさでも行けます。(ただし、現場の先生はもっと大きい方を好みます)。

      絵カード内容については、歯科では特殊事情を考慮する必要があります。それは、本番勝負だということ。家庭での絵カード使用の場合、イラストでも写真でも、何回か使っていればその絵カードが示す行動を子供は認識していきます。歯科治療はその場が勝負なので、実施に使う歯科機器と絵カードがとても似ていることが求められます。医院側が絵カードを用意するときは、写真が多いようです。月に1回のように定期的に歯科に通わせて、歯科に慣れさせたり歯のお掃除をしているような方ならば、イラストでも大丈夫です。

      流れがわかるスケジュールとしては、日常的に使っている人は歯科でもすぐに活用できます。日頃スケジュールを使っていない人の場合、スケジュールに慣れるにはやっぱり回数が必要です。それでも歯科に行くとスケジュールというのを繰り返して行くと、歯科でスケジュールを見せる効果は出てきます。流れを見せるんですよ、今何やってて、後どれだけで終わるのか^-^; 縦一列に統一しましょうね。(スケジュールに慣れている子は、縦と横を組み合わせて並べても大丈夫です。が、やっぱり縦一列が基本です。)

      終わった工程の絵カードを見えなくするというのが重要です。じゃあ誰がその絵カードを剥がすのか? 先生ですか、助手ですか、本人ですか? 剥がす人の手の届くところに、スケジュール表またはスケジュールボードを掲げないと行けませんね。2番目に重要なのが、簡単に絵カードを剥がせるという構成です。もしも、この作業を先生がめんどくさいと感じてしまったら、スケジュールを見せなくてもなんとかなる子に対して「この子は無くても大丈夫だから」と、検診の時にスケジュールを使わなくなっていきます。そして、、、、その子が虫歯になって本格的な治療が必要な時に、スケジュール表の効果が出ません>_<。 まずは試してみてください。コバリテ視覚支援スタートキット(スタンダード)と絵カードシートの歯科関連のもの全て。 http://shop.theprompt.jp/shopdetail/000000000002/
      http://shop.theprompt.jp/shopbrand/card_sheet/

      単品で揃えると思わぬ見落としが出るので、最初はスタートキット(スタンダード)を購入してください。当社のザ・プロンプト・ショップでスタートキットをご購入の場合、90日間返品保証がついています。絵カードシートは返品保証外です。(2017年9月24日現在。保証内容は予告なく変わる場合があります。)

      そして、安藤さんの歯科診療所で必要な独自の絵カードの作成には、当社の「絵カードセンター」をご利用ください。歯科器具をスマホで写真をとって、絵カードのデータを作るのがとても楽になりますよ。絵カードセンターは当社が無料で提供しているサービスです。(2017年8月24日現在)
      https://theprompt.jp/picturecards/

      • 安藤智美 より:

        古林さま

        ご丁寧な返信ありがとうございます。
        返信メールが来ているか、どこを開いたら確認できるのかがわからず、今日偶然見つけることができました。返信が遅くなり申し訳ありません。
        スタッフと検討してみます。
        ありがとうございました。

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