ステップ3:子どもが始めない時に、そのお支度を進める方法

ステップ3:子どもが始めない時に、そのお支度を進める方法。ポイント:「見てね」の声かけ
ポイント:「見てね」の声かけ

「見てね」の声かけは、自閉症の子どもへの大切な支援です。

「見てね」声かけでは、タイミングをマスターしてください。

自閉症のお子さんが朝のお支度のスケジュールに慣れてきても、お母さんが全く目を離してしまうと、お支度は止まってしまいます。お母さんが声かけをマスターすると、お母さんは台所に立ったまま、スケジュールボードやお子さんから離れていても大丈夫です。どのお支度でも、「スケジュールボードを見てね」と同じ声かけをタイミング良くすることで、お支度を進められるようになります。

ポイントを説明します

人が何かを始めるには切っ掛けが必要です。7時になった、とか。お腹が空いた、とか。「あっ、そうだ!」と思い出した、とか。お母さんが何も言わないでも、朝のお支度が進んで行く子どもは、「自分切っ掛け」が働いています。「自分切っ掛け」とは説明用に私が作った言葉です。自閉症の子どもは、この「自分切っ掛け」がなかなか働きません。次のお支度が始まらないのは、「自分切っ掛け」が働かないことも多いのです。

だから、朝のお支度では、お母さんは頃合いを見計らって、子どもに「スケジュールボードを見てね」と言ってください。「見てね」と言って子どもが動く切っ掛けを作ってください。

そろそろ次のお支度をさせたい時刻になってきて、子どもがボーッとしているるようだったら、声かけをするタイミングです。子どもが遊びに夢中になっていても、まずは声かけをして見ましょう。「声かけ」だけでは最初は動きません。「声かけ」をしたら、お母さんが子どもをスケジュールボードの前に連れて行ってください。お母さんが手添えや手伝いをした時にも、お子さんの行動を褒めてくださいね。「よく、スケジュールボードの前にいけたね!」

「切っ掛け」には声かけの他に、子どもの視界にスケジュールボードが入るというのも「切っ掛け」になります。自閉症の子どもには、「聞こえる」という切っ掛けよりも、「見える」という切っ掛けの方が強く働きます。だから、スケジュールボードを家の中に設置するときは、子どもの目に自然に入る場所が適しています。具体的には、家の中でカレンダーを貼っている場所の近くが適しています。なお、冷蔵庫はスケジュールボードの設置には適していません。

自閉症の子どもは、時間どうりに動くというのが苦手です。スケジュールボードに慣れてきたら、絵カードの左横に時計カードを貼っても構いません。時計カードは子どもに教えるためではありません。スケジュールボードに貼る時計は、お母さんが声かけをする目安と割り切りましょう。

では、” 子どもが始めない時に、そのお支度を進める方法”を順に説明します。

1)お母さんは子どもに「スケジュールボードを見てね」と言う
2)子どもをスケジュールボードの前に連れて行く
3)すぐに「よく、スケジュールボードの前にいけたね!」と褒める
4)「見せる・やらせる・外させる」(ステップ1で解説)

さあ、やって見ましょう。

今は、「よく、スケジュールボードの前にいけたね!」と声に出して10回言ってください。

初めて「声かけ」をする時に、本当に子どもが次の支度を始めない時にやってしまうと、子どもが抵抗してうまく行きません。初めて「声かけ」するときは、子どもがスムースにできるお支度でやりましょう。

まとめ

「見てね」の声かけで、子どもが動く切っ掛けを作ってあげましょう。

前後のステップ

ステップ2b:お母さんが言わなくても、次にするお支度をわからせる方法(失敗回避編)
ステップ3(今ココ):子どもが始めない時に、そのお支度を進める方法
ステップ4:子どもが遊びをやめない時に、次のお支度を進める方法

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