ステップ2a:お母さんが言わなくても、次にするお支度をわからせる方法(成功編)

ステップ2:お母さんがわなくても、次にするお支度をわからせる方法(成功編):スケジュールは一番上を見る

ポイント:スケジュールは一番上を見る

「スケジュールは一番上を見る」は、子どもに教えるべき最も重要なルールです。

一見単純に見えますが、一番失敗が多い箇所です。甘く見ないで、一つ一つマスターしてください。

お母さんが「スケジュールは一番上を見る」ということを子どもに教えると、子どもはスケジュールの順番どうりに行動するようになります。お母さんが具体的に『次は○○ですよ』という必要はなくなるので、お母さんはとても楽になります。このステップをマスターすると、お母さんは子どもから目を離していても子どもは自分で行動できるようになります。「スケジュールは一番上を見る」は子どもの自立のための重要なルールです。

「スケジュールは一番上を見る」は一番失敗が多いポイントです。なので、成功させる方法と失敗を回避する方法に分けて説明していきます。まずは、成功させる方法をマスターしてください。

「スケジュールは一番上を見る」が重要な理由は、自閉症の特性と関係があります。このステップの成功編と失敗回避編では、自閉症の特性も説明しています。このステップでの説明は自閉症の理解にも役立ちます。

ポイントを説明します

私たちが、景色や写真や絵画を見たとき、他の人も大体は同じところを見ます。例えば旅行のスナップ写真だったら、写っている人に最初に目が行きます。ところが自閉症の子どもは違います。

自閉症の子どもは、車に目がいって「ホンダのCR-Xだ。」と言うかもしれません。奥の建物に目がいって「映画館が写っている。」と言うかもしれません。(写真は私が学生時代の旅行で、ハリウッドのチャイニーズ・シアターの近くで撮ったものです。)私たちには、自閉症の子どもが写真のどこに目が行くかは予想ができません。だから、上から順番に一列に並んでいる絵カードを見ても、自閉症の子どもがどの絵カードに目が行くかは、予想ができないのです。

絵カードが上から順番に一列に並んでいたとしましょう。私達なら、一番上の絵カードが最初にやるお支度だよね、と当然に感じます。自閉症の子どもはそうは行きません。なので、「スケジュールは一番上を見る」というのはお約束にしましょう。そして子どもに「スケジュールは一番上をみようね」と教えてあげてください。

実は、自閉症の子どもに「スケジュールは一番上をみようね」と説明しただけでは、なかなか身につきません。でも安心してください。いつもお母さんが子どもにやらせるお支度が、スケジュールボードで見える一番上の行動だったら、自然に「スケジュールは一番上を見る」という約束が身につきます。

「スケジュールは一番上を見る」という約束は、子どもだけでは守ることができません。子どもが「スケジュールの一番上を見る」だけで、いつもちゃんとした順番になっているように、お母さんが絵カードを並べてあげることが重要です。

ステップ1でマスターした「見せる・やらせる・外させる」ができていると、自然に「スケジュールは一番上を見る」という約束が保たれます。それは、終わった行動の絵カードを外した後は、スケジュールボードの一番上の絵カードは次にやるべき行動になっているからです。だから、終わった行動の絵カードは外して終了ボックスに入れるという儀式が大切なのです。

では、” お母さんが言わなくても、次にするお支度をわからせる方法(成功編)”を順に説明します。

1)朝のお支度の絵カードを上から順番にスケジュールボードに貼る。
2)一つのお支度をさせるときは、一番上の絵カードで「見せる・やらせる・外させる」を徹底する。

3)もしも、残っている絵カードにお母さんが気がついたら、お母さんがその絵カードを外して終了ボックスに入れる。(この手順は、子どもにはやらせないでください。)

さあ、やって見ましょう。

まず、いつもの朝の支度の順番に絵カードを貼ってください。そして、スケジュールボードの一番下に終了ボックスを配置してください。

できましたか? できたら、今貼った絵カードを全て外して終了ボックスに入れてください。日中は朝のお支度の絵カードが子どもの目に触れないようにしてください。

そして今晩、お子さんが寝た後に、お母さんが絵カードをセットしてください。こでで明日朝の準備が整いました。

まとめ

お母さんが「スケジュールは一番上を見る」ということを子どもに教えて、それがうまく行くと、子どもはお母さんが言わなくても、次にするお支度が何かがわかるようになります。

しかし成功編の説明だけでは、お母さん自身が「スケジュールは一番上を見る」という約束を破ってしまいます。そうならないように、引き続き失敗回避編をお読みください。

前後のステップ

ステップ1:一つのお支度を気持ち良くやらせる方法
ステップ2a(今ココ):お母さんが言わなくても、次にするお支度をわからせる方法(成功編)
ステップ2b:お母さんが言わなくても、次にするお支度をわからせる方法(失敗回避編)

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