【パニック解消】ステップ7)子どものより良い成長のために

今回がパニックを解消する失敗しない7ステップの最終回です。パニック解消の仕上げです。ステップ2から6は、なんだか子どもを操り人形かロボットのように扱ってきました。それは否定しません。最後のステップ7は子どもの名誉回復のステップです。

スケジュール表を好きになってもらう方法

午後のスケジュール表に慣れてくると、お母さんはあることに気づきます。「そうなんだ。スケジュール表に絵カードを貼っておくと、子どもがその通りにやってくれるじゃないか!」と。スケジュール表が、「お母さんのリモコン」と呼ばれる所以です。

「こりゃしめた!」と。

すると、お母さんはだんだんとお母さんが子どもにやらせたいことの絵カードを貼り始めるかもしれません。「お片づけ」「勉強」「着替え」などなど・・・・。
そんな絵カードって、実は子どもにとってはやりたくない活動の絵カードです。子どもも家庭の一員なんだから、お母さんや他の家族とやる事を合わせてもらわないと困りますよね。スケジュール表としては、正しい使い方ですよ。^-^

子どもにとって嫌なことの絵カードが多いと、子どもはスケジュール表を見なくなっていきます。スケジュール表を見ると、その活動をやらされますからね。子どもがスケジュール表を見てくれないと、スケジュール表は飾ってあるだけで役に立たなくなります。

ポイント1)好きなことの絵カードが、子どもをスケジュール表に引き寄せる磁石

スケジュール表の内容を一度チェックして見てください。子どもの好きな活動の絵カードが貼られていますか? 子どもの好きな活動の絵カードが貼ってあると、子どもはちらっちらっとスケジュール表を自分で確認します。自分の好きな絵カードが貼ってあるのも見て、安心するんですね。

お母さんが子どもにやらせたいことと、子どもが好きな活動のバランスが重要です。

子どもの計画力を養う方法

ステップ6までで、子どもには、スケジュール表で見た順番どうりに行動しないといけない、ことが身についています。

これまで、スケジュール表の内容や順番は、お母さんが決めて、お母さんが配置していました。これって、お母さんじゃなくても、お子さん自身が決めて絵カードを配置してもいいんですよ。

私たちのスケジュールも同じでしょ。手帳のスケジュールや、ネットやスマホのスケジュール機能を使っていると思います。それって、自分で決めて自分で手帳に書いて(入力して)、その通りに自分で行動しているじゃないですか。子どもだって、そうしていいのです。

自閉症の子どもに、自分で絵カードを貼らせる練習をするのは、週間カレンダーが適しています。

ポイント2)子どもの計画性を養う第一歩は、選択させること

見える選択肢の中から、週末の行動を選ばせましょう。例えば、お母さんは子どもに、
「今度の土曜日は、どこにいく?」と聞きながら、行き先の絵カードを複数枚見せてあげてください。例えば、「公園」と「コンビニ」とか。

子どもは、行きたい方の絵カードを自分で持とうとするか、指差すでしょう。そうしたら、お母さんは子どもに手添えをして、子どもの手で土曜日の欄に、「公園」の絵カードを貼らせます。この練習を始めるのは、月曜日じゃなくて、金曜日にやってください。待つ日にちが長いと、子どもがあれてパニックになりますよ。明日までなら、なんとか待てると思います。行きたい場所の絵カードが、週間カレンダーで見えているので安心して待つことができます。

こうやって、子どもに選択させる事を繰り返してください。

ある日あなたは、びっくりするほど嬉しい光景を見ることになります!

「子どもが、自分で絵カードを貼っている!」

子どもは嫌いな絵カードは、自分からは絶対に貼りません。子どもが貼る絵カードは、自分がやりたいことの絵カードです。最初にそれを発見したときは、お母さんは無理をしてでもその願いを叶えてあげてください。

子どもは、スケジュール表(または週間カレンダー)の絵カードって自分で貼ってもいいじゃん。そして、その願いが叶うじゃん。ということを体験します。

本当に、子どもが貼った通りにすると、それでは家庭生活が成り立ちませんよね。

ポイント3)絵カードを貼る場所をお母さんと交渉する

もしも、子どもが自分で絵カードを貼っていて、その行動を叶えてあげることができないなら・・・。子どもをスケジュール表(または週間カレンダー)の前に連れて行って、こう説明してください。「この日はダメなので、こっちの日にしよう!」と。そして、子どもの手に手添えして、その絵カードをOKな日に、貼り直してください。

効果を長続きさせる方法

子どもの成長に伴って、好きな事が変わったり増えたりします。また、やらないといけない活動や、初めて行く場所なども登場してきます。そんな絵カードを増やしてください。その時、その絵カードがあるのとないのとでは、子どもの抵抗が大きく違います。

必要な絵カードがないと、見通しのレールから脱線します。

ステップ7のまとめ

  • 好きなことの絵カードが、子どもをスケジュール表に引き寄せる磁石
  • 子どもの計画性を養う第一歩は、選択させること
  • 絵カードを貼る場所をお母さんと交渉しましょう
  • 必要な絵カードを増やしていく

終わりに

さて、ステップ1でお話ししたお医者さんの指導を覚えていますか。

「お子さんが見通しが持てるように、家庭で絵カードを使ってみてください。それで様子を見てみましょう。」

パニックの原因はなかなか取り除くことができません。でも、あなたのお子さんが「待てる力」「我慢してする力」「計画力」を持っているとしたらどうでしょうか? お子さんのパニックはもう現れません。

自閉症の子どもの「待てる力」「我慢してする力」「計画力」を一朝一夕に養うことは不可能です。しかしこれまで解説した、7つのステップなら、確実に登れます。喋れない子どもでも、重度自閉症の子供でも、7つのステップは登れます。

あなたも、大切なお子さんと一緒にこの7つのステップを登ってください。あなたは既に7つのステップを下見しましたよね。今度は、実際にお子さんと一緒に登る番です。途中のステップは絶対に省略しないください。省略すると次のステップが登れません。ステップ毎の段差は低く設定してあるので、必ずクリヤーできます。

あなたも、大切なお子さんと一緒のこの7つのステップを登ってください。

子どもの成長と家族のゆとりのために!
古林紀哉

【追伸】

子どもに見通しのレールを敷いてあげるためには、スケジュール表が必須です。

私の会社では、スケジュールボードと絵カードのセットを販売しています。あなたのご家庭でそれらを手作りしても構いませんが、かなり大変で時間もかかると思います。ですので、当社の製品を一度検討して見てください。

パニックの多かった自閉症の子どもがスケジュール表で笑顔の毎日(191203)
スケジュール表を家庭で使うと、子どもの混乱は無くなります。そして、パニックや癇癪もすっかりなくなります。しかし、ほとんどの人が間違った使い方をして、スケジュール表の効果を台無しにしています。二つの間違いを直すと、スケジュール表は自閉症の子どもを自立させる道具に生まれ変わります。

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