【パニック解消】ステップ6)我慢してする力を養う

前回まででステップ5まで登りました。最後の2つのステップも段差は小さいので、確実に登れます。今回のステップを登ると、一気に視界が晴れますよ。お子さんのパニックはほとんど現れなくなります。それでは、今回の話を始めましょう。

我慢してする力は、待つ力の簡単な応用

これまでにあなたが学習したステップに、ポイントを一つだけ加えると、自閉症の子どもは既に「我慢してする力」を持っていることがわかります。子どもは見通しのレールであるスケジュール表を使っているので、必ず見えているいい事に到達することを信じています。だから、順番どうりにやってくれます。

ポイント)嫌いな事をやらせることは、直後にご褒美があることを見せる

嫌なことの直後には、ご褒美を

子どもに嫌いな事をやらせることは、避けて通れません。「病院」に行くことは、典型的な嫌いなことです。もしかしたら、今日予定変更があってお母さんの「お買い物」に付いていくことになったかもしれません。基本的にお母さん都合の予定変更は、子どもにとっては嫌いな行動です。

そんな嫌いな行動の絵カードがあるときは、その直後にご褒美となる、子どもの好きな活動の絵カードを貼ってください。例えば、「病院」の後ろに「ハンバーガー」の絵カードを貼って見ましょう。

スケジュール表は、見通しのレールです。子どもには、「病院」も見えていますが、同時に「ハンバーガー」も見えています。子どもは、見えているものが必ず得られる事を知っています。「病院」を通らないとレールを次に進めない事も知っています。だから、子どもは嫌な絵カードをささっとこなして、欲しいものを得ようとするのです。

私たちも同じですよ ^-^; 面倒な作業が終わったら、ご褒美にスイーツを食べよう。男性なら辛いプロジェクトが終わったら、パーット打ち上げだ。とか、臨時ボーナスだ!とかね。

ここまでで、見通しのレールの走り方を解説しました。もうパニックは現れません。お子さんの不安は解消され、あなたも笑顔でいられます。しかし、もう少しこのセミナーを読み続けてください。見通しのレールを安全に走る方法、レールから脱線しない方法も知ってください。

失敗の典型例

自閉症の子どもにスケジュール表を使っても、一向に生活が改善されない親子もたくさんいるのです。あなたはそうならないでください。

失敗例1)終わった行動の絵カードを外さない

これはステップ3で解説しましたよね。とても大切なのでもう一度説明します。見通しのレールの上で、今どこを走っているかがわからないと、スケジュール表は役に立たないのです。終わった行動の絵カードは必ず外させてください。

失敗例2)生活の流れだけで、スケジュール表を使っている

そんな親子は、「待てる力」と「我慢してする力」がつきません。あなたは、スケジュール表の内容をチェックして、子どものやりたい行動の前には他の無難な行動の絵カードを貼る。子どもの嫌な行動の直後にはご褒美となる絵カードを貼ることを忘れないでください。こうやって初めて、午後の予定のスケジュールの中で自然に、待つ練習と我慢してする練習を重ねることができます。

ステップ6のまとめ

  • 待たせるときは、その前に無難な行動を貼る
  • 嫌なことの直後には、ご褒美があることを見せる
  • 終わった行動の絵カードは必ず外す

今回までをお読みになって、うっすらと気づいた方がいらっしゃるかもしれません。パニックや癇癪は無くなるけど、お母さんが子どもの行動を一方的にコントロールしていて、子どもはまるでロボットじゃないか!?と。ある意味そうでした。そこで、最終回では子どもの名誉回復のお話をしますね。

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