【パニック解消】ステップ4)信用する力を養う

前回のステップ3で、あなたは子どもの見通し力のレールを敷くことができました。今回と次回のステップで子どもの「待てる力」を養っていきます。

子どもが素直に待ってくれると、あなたは子どもを何度も何度も説得する必要は無くなりますよね。待てる力が付くと、パニックになることが半減していきます。

欲しいものが得られることを保証する

ちょっと質問です。

Q: あなたは、なぜ待つことが出来るのでしょうか?

待つしか方法がないから? もしそうだとしたら、穏やかにまっていられますか? きっと、あれはどうなっているんだ!と不安になるか、怒ってしまうでしょう。
あなたが待つことが出来るのは、あなたは欲しいものが必ず手に入ると知っているからです。

子どもにも、待てば、お子さんが欲しがっているものが必ず手に入る事を教えてあげましょう。そうすれば、子どもはなんとか待つことができます。子どもは言葉では納得してくれません。

では、どうやって?

ステップ2を思い出してください。子どもには、お母さんに絵カードを渡せば、それが手に入る事を教えましたよね。ステップ2では、直ぐに手に入る事を教えました。今回のステップはその応用です。

ポイント1)見えているものは、必ず手に入る。

これは、あなたとお子さんとの間の約束です。スケジュール表の上で、見えている絵カードは、今じゃないけど、必ず手に入るという保証です。

練習を始めるには、午後の予定のスケジュール表が適しています。まず、お子さんの好きな物か好きな活動で、待たせる練習をすることにします。練習には、じゃがりこのような具体的な食べ物ではなく、おやつの時間や遊びの時間の絵カードで練習するのが適しています。自閉症の子どもに「待てる力」をつける第一歩です。

お子さんのとても好きなもので練習を始めると、最初は待てません。なので、お子さんがちょっと好きなもので練習を始めて下さい。何か一つ待たせる題材を決めて下さい。

ポイント2)スケジュール表をこなしていけば、自分の欲しいものが手に入る。

スケジュール表のどこかに、先ほど決めたお子さんを待たせる題材の絵カードを貼ります。このままでは、直ぐに欲しいとなってしまいます。題材の絵カードの前(位置的には上)に、お子さんがやる事で苦にならない行動の絵カードを貼って下さい。

例えば、
・手を洗う
・おやつ
といった感じです。

子どもにとっては、おやつの絵カードが真っ先に目に入ります。ここで、おやつを与えたり、おやつの絵カードを触らせてはいけません。初回が特に重要です。スケジュール上で一番上に見えている「手を洗う」という行動を子どもにやらせて下さい。とにかく、やらせて下さい。お母さんは鬼になってでも、手を洗わせて下さい。

手が洗えたら、スケジュール表の前に戻り、いつもの手順で「手を洗う」の絵カードを外させて終了ボックスに入れさせて下さい。「よくできたね!」と褒める事を忘れずに。

スケジュール表では、「おやつ」の絵カードが一番上に見えるようになりました。お母さんは、「よく待てたね!」と褒めてあげて、おやつの時間にしましょう。

ポイント3)お母さんの信用

一旦、子どもが欲しい物の絵カードをスケジュール表に貼ったら、そして絵カードの順番がやってきたら、お母さんは必ずお子さんの望みを叶えてあげてください。子どもが見ている絵カードが、結果的に叶わなかったら・・・、お母さんの信用は丸つぶれです。

見えている物は必ず手に入る

待たせる練習は、子どもにとっては酷な練習です。待たせる練習は1日に1回か2回にしてください。同じ日に何度も待たせる練習をしてはいけません。

またお母さんが、待たせる練習を意識すると、練習のチャンスがなかなか作れません。練習ではなく本番として、午後の予定でスケジュール表を使って下さい。午後の予定というのは、子どもが待つような状況が自然に含まれています。

信用する力がつくと待てる

午後の予定でスケジュール表を使うことによって、「見えている物は必ず手に入る」という経験を子どもは積んでいきます。その経験によって、子どもはそれを信用する力がついていきます。

子どもは、絵カードを信用することができると、それを待てるようになります。

ただし、世の中に誘惑はつきものです。待っていても、やっぱり直ぐに欲しい・・・。次回は欲求に負けない方法を紹介します。信用する力がついて、欲求に負けない方法を覚えると、自閉症の子どもでも確実に待てる力がつきます。

ステップ4のまとめ

  • 見えているものは必ず手に入る、と信用する力が付くと子どもは待てる!

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