【パニック解消】ステップ2)要求する力を養う

ステップの登り方

今回からステップの内容を解説していきます。最終的には、お子さんとあなたが一緒に各ステップを登っていくことが目標です。でもお母さんは必ず下見として、各ステップの内容を理解してくださいね。ステップの段差は小さいので安心してください。

一つ注意点があります。ステップの段差は小さいので、あなたのお子さんはもうそのステップの力を持っているかもしれません。でもそのステップを絶対に省略してはいけません。近道をすると、次のステップが登れなくなります。必ずそのステップをお子さんと一緒に練習してください。一回やってみて、お子さんがすんなりできれば、「ああ、我が子はその力を持ってなんだな」と思って、次のステップに進んでください。

欲しいものはなんですか?

ステップ2の目標は、子どもが自分が好きなものをお母さんに要求する力を養うことです。でもその前に、子どもは何を欲しがっているのでしょうか?

「そんなの直ぐわかるわよ」と思うかもしれませんね。でもその先入観は一旦忘れてください。自閉症の子どもは、今欲しいものがあったとしても、自分自身で何が欲しいかわかっていないこともあります。

子どもの身体は、ある物を欲しがっている、または、ある事をしたがっているのだけれども、子ども自身ではどうしていいかわからず、結果的に荒れてしまう。そしてパニックへという状況がよく起こります。この傾向は、言葉が遅れている自閉症の子どもや、喋る事が出来ない自閉症児者によく見られます。

喋れる自閉症の子どもでも、自分の欲しい物が何だかんだわからないということがあります。お母さんが「何が欲しいの?」と聞いてあげても、答えられません。「じゃがりこが欲しいの?」と聞いてあげると・・・・、あなたの子どもは「じゃがりこ」と答えるかもしれませんね。でもそれは誘導尋問です >_<。本当は「チョコベビー」が欲しかったのかもしれません。

選択肢を見せて選ばせる

子どもに聞いても欲しい物は正確にはわからないので、見せて選ばせましょう。

子どもが欲しい物の代表例は:

  • 【食べ物】じゃがりこ、ポテトチップス、チョコベビー、ご飯、ジュース、スープ、など
  • 【おもちゃ】ミニカー、絵本、動物、バランスボール、積み木
  • 【遊び】水遊び、砂遊び、ジャンプ
  • 【行き先】公園、コンビニ、プール、動物園

まず、お子さんが好きな食べ物の絵カードを作ります。ステップ3からは、小さめの絵カード(概ね 35mm x 35 mm サイズ)が必要になります。今回のステップ2では、写真サイズの絵カードでも構いません。

最初は1枚の絵カードから練習です。
まず、お母さんの直感を働かせてください。子どもは○○○をあげれば、喜んで食べるに違いない!そして、その○○○は、「じゃがりこ」だとしましょう。

お母さんは子どもに、「じゃがりこ」の写真の絵カードを見せながら、「何が欲しいの?」と聞いてください。そして、子どもに「じゃがりこ」絵カードを渡してください。お母さんは直ぐにお子さんの手を取って、「じゃがりこ」の絵カードをお母さんに渡すようにしてください。
お母さんは子どもから、「じゃがりこ」の絵カードを受け取ったら、10秒以内ににっこり笑顔を見せながら、本物の”じゃがりこ”を子どもにあげて下さい。

お子さんが今欲しがっていない物では練習しないでくださいね。この練習は1日に2回まで、しかも時間を離してやってください。

慣れてきたら、選択肢の絵カードを2枚に増やしましょう。「どっちが欲しいの?」と聞いてくださいね。うまくいき始めたら、選択肢として見せる絵カードの枚数はもう少し増やしても構いません。

練習しない時でも、選択肢の絵カードは子どもの目に付きそうなところに置いておいてください。

見せれば出てくる=要求力

そのうち、お子さんは何かが欲しい時には、自分で絵カードを持ってお母さんに渡すようになります。絵カードを渡されたら、お母さんは10秒以内ににっこり笑顔でお子さんの願いを叶えてあげてください。

子どもは、絵カードを見せれば、願いが叶うということを体感します。

もしも、今日じゃがりこを切らせていて、子どもにあげることが出来ないとわかっていたら、「じゃがりこ」の絵カードを初めっから子どもの目に見えないところに隠しておいてください。子どもがじゃがりこの絵カードをお母さんに渡したのに、じゃがりこが出てこなかったら、お母さんの信用は丸つぶれです。というか、パニックへの道に後戻りですよ。

お子さんが、お母さんに絵カードを持ってくるようになったら、おめでとうございます。お子さんは要求力を持ちました。ステップ2はクリヤーです。

お子さんが、そわそわしていて何かを欲しがっていると感じたら、お母さんは絵カードを何枚か見せて「何が欲しいの?」と聞いてあげてください。子どもが自分で絵カードを選んで、お母さんに渡したら、10秒以内に願いを叶えてあげてくださいね。この状態でも、子どもには要求力がついていますので、ステップ2はクリヤーです。

もしも、あなたのお子さんが言葉を喋れないとしたら、絵カードで欲しいものを要求する力がつくと、お子さんのパニックの半分は無くなります。(パニックが半減したところで満足しないでくださいね。残りの半分も無くしていきましょう!)

選択力は維持が必要

ステップ2をクリヤーしたので、ステップ3に進む準備ができました。でも、見える選択肢から選ぶということをやめてはいけません。

自閉症の子どもは選択力が弱いという特性を持っています。なので、1日1回は絵カードで選択肢を見せて、「どっちにする?」と聞いてあげてください。日常には、食べ物だけでなく、遊びや行き先など選ぶ機会はとてもたくさんありますので。

子どもに選ばせるとあなたにはとても良いことが起こります。自分で選んだ物や選んだ事には子どもは文句を言いません。荒れることが少ないんです ^-^

ステップ2のまとめ

  • 子どもは欲しいものを自分でもわかっていない可能性がある
  • 絵カードを渡す=要求することを教える
  • 1日1回は選ぶ練習をしましょう

<<< 戻る [自閉症のパニックを解消する7つのステップ]

タイトルとURLをコピーしました