このページでは、初めてご家庭でスケジュール表を始める方向けに、自閉症の子どもへの教え方を解説します。始めるのは朝のお支度のスケジュール表が適しています。
- スケジュール表の良い設置場所
- 朝のスケジュール表の並べ方
- 子どもに最初に徹底させる事
- 朝のスケジュール表の教え方
それぞれ、動画(10分前後)で解説しています。まず、ポイントを読んでから動画をご覧ください。
スケジュール表の良い設置場所
子どもがスケジュール表を上手く使えるかどうかは、スケジュール表の設置場所の良し悪しでほぼ50%が決まります。
スケジュール表を設置すれば、子どもが進んで使ってくれるものではありません。設置場所が良いと、子どもの目に自然に入り、お母さんの支援が楽です。逆に設置場所が悪いと、子どもはスケジュール表を見ないのでお母さんは苦労します。
スケジュール表は、親子で使うものです。子どもの目に自然に入り、お母さんも確認しやすい場所に設置してください。
スケジュール表の絵カードは子どもが操作するものです、子どもも視線の高さに設置してください。
場所の目安としては、大人が普段使っているカレンダーの近くが良い場所です。冷蔵庫の扉は不適切なのでご注意ください。
それでは、動画をご覧ください。
朝のスケジュール表の並べ方
初め子どもは、順番の見方を知りません。
朝のお支度からスケジュール表を始める理由は、子どもにとっては順番というものの理解です。お母さんにとっては、基本的な教え方の練習です。朝を省くと、次で苦労しますよ。朝が上手く行ってから、ステップアップしましょう。
朝のお支度での絵カードは、あなたのご家庭でのいつもの順番で並べてください。(各家庭で順番は違ってくると思います。)
一番上は「起きる」。一番下は「いってきます」。間は、重要なことを5つだけ並べましょう。
お母さんの朝は忙しいです。スケジュール表への絵カード並べは、前の夜に子どもが寝てからやっておきましょう。
それでは、動画をご覧ください。
子どもに最初に徹底させる事
スケジュール表は、最初が肝心です。ご家庭でのスケジュール表の使い方では、絵カードの操作の基本を徹底してください。
- 一番上の絵カードを見させる
- その内容の行動を子どもにさせる
- スケジュール表の前に戻って、絵カードを外させる。その絵カードを終了BOXに入れされる。
それが出来たら、お子さんを褒めてあげてください。
もしも、この基本動作が出来ていなかったら、子どもはスケジュール表を見ても戸惑ってしまいます。教え始めのお母さんが失敗する一番の原因が、この基本を守っていないことです。
それでは、動画をご覧ください。
朝のスケジュール表の教え方
準備はOKですか?
- スケジュール表は見やすい場所に設置
- 前の日の夜に、あなたのご家庭でのいつもの順番で絵カードを並べておく
- 「見せる・やらせる・外させる」の基本
初めは、お母さんがそばに付いて、お子さんに絵カードを操作させてください。最初は、手添えが必要だと思います。慣れてくると、一人でできるようになります。
一番最初の「起きる」と、次以降の絵カードでは若干手順が異なりますので、ご注意ください。
それでは、動画をご覧ください。
ちょっと慣れた時のチェックポイント
自閉症の子どもに教え初めて一週間、ちょっと慣れた頃に基本を忘れがちです。基本が乱れると、自閉症の子どもは、上手く使えません。
なかには、最初の3日でギブアップするお母さんとお子さんが、少数なからずいらっしゃいます。
下記のページでは、典型的な失敗例と改善方法を解説しています。慣れた頃にご覧ください。
動画で利用している、スケジュールボード&絵カードセット
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