自閉症の支援に良いのは、iOSとAndroid のどっち?

スマートフォン
時々、私が開発して提供している自閉症支援の絵カードアプリに対して、

「Androidで使いたいのですが、開発予定はありますか?」

と、お問い合わせを頂きます。

お答えするのはいつも

「ご希望は承知していますが、当社のiOSのアプリのAndroid版を開発する予定は、ありません。次回スマホを機種変する時に、iPhoneにされることをオススメします。」

なんですね。

その理由などを書きます。

自閉症の子どもにはiOSの方が使いやすい

もう20年以上前から、Appleの製品では、行動分析学的にユーザーが使いやすい設計がされています。iPhoneも同様に、行動分析学的にユーザが使いやすい設計がされてます。

そして、iPhoneのアプリを開発する人に対して、ユーザーが使いやすい部品が提供されています。

パソコンの画面に比べて、スマホの画面はかなり小さいですよね。行動分析学的な考えの有る無しで、画面の小さいスマホの使い勝手は、かなり違ってくるんですよ。私たち大人はあまり気が付きませんが・・・

次のパソコンの画面の例をみてください。

PC画面例1

 

私たちは画面を見て、読んでみたい記事のリンクの上にマウスカーソルを移動させます。そして、マウスをクリックすると、次のように画面が変わります。

 

PC画面例2

ごく普通ですよね。

次は、スマホの画面の例です。

スマホ画面例スマホ画面例、遷移先

最初の画面(左側)で「サウンド」のところを指でタップすると、次の画面(右側)のようになります。マウスカーソルがないでしょ、スマホには。だから、私が本当に「サウンド」をタップしたのかどうか、分からないんです。

以前のAndroidは上記のような感じでした。(今のAndroidは知りませんけど・・・)

iOS iPhoneでは上記のようにはなっていません。どのようになっているかは、次のような感じです。

スマホ画面例、タップスマホ画面例、遷移中

指でタップすると、タップされた場所がグレーでハイライトされます。そして次の画面は、右側からスライドしながら、前の画面に被さってきます。こういう動きをアニメーションと呼びます。わかりやすいでしょ! iPhoneって、だてにアニメーションが多いわけではないのです。それは、わかりやすさのため。

私たちだと、Androidの画面ってなんか使いにくいな〜程度です。しかし、自閉症の子どもにAndroidを使わせると、何が何だか分からないって感じになります。

これは一つの例でした。機能部品は100も200もあって、iOSではその一つ一つがユーザーが使いやすい設計がされているのです。

iOSとAndroidの開発のしやすさは?

最初に書いたように、AppleはiPhoneのアプリを開発する人に対して、ユーザーが使いやすい部品を提供しています。そんな部品は100も200もあります。

ここで仮に、自閉症の子どもの使い勝手を考えない開発者がいたとしましょう。

その開発者が、iPhoneのアプリを作ると、普通にアプリができます。同じ開発者が、Androidのアプリを作ると、使い勝手の悪いアプリができてしまいます。(その開発者自身は、使い勝手が悪いとは、気がついていないでしょうけどね >_<)

もう一つ仮に、自閉症の子どもの使い勝手をよく考えている開発者がいたとしましょう。

その開発者が、iPhoneのアプリを作ると、普通にアプリができます。同じ開発者が、Androidのアプリを作ると、とてもとても手間がかかってしまいます。Androidでは開発者自身が、ユーザーが使いやすいように作っていく必要があるので。

そんな理由で、私の場合、Androidのアプリ開発には手が出せません。

ユーザーの立場での iOSとAndroidの有利不利

10年ほど前からスマホが出始めました。高価でしたよね・・・。金額だけ比べると、今の方が倍ぐらい高いですけど!Androidが後から出てきました。Androidの方が安かったので、いずれはAndroidの方が多く普及すると言われていました。

MM総研の調査によると、2018年国内携帯電話端末出荷概況は、3,499.9万台だそうです。そしてiOSとAndroidが概ね半々。

MM総研2018年(暦年)国内携帯電話端末出荷概況

Androidだと、複数のメーカーが出しているし、画面のサイズも違ってきます。iOSだと、メーカーはAppleだけで、画面サイズの違いは少ししかありません。

ユーザーの立場では、自分と同じスマホを使っている人が、iOSの方が圧倒的に多いことになります。iOSだったら困った時に、お友達からすぐに教えてもらえます。使いやすいアプリの情報も、入ってきやすいです。

Sensor Tower社の調査によると、2018年上半期のモバイルアプリおよびゲーム市場で、ユーザーは合計で約344億ドルを支払ったそうです。こちらの調査は、全世界の調査です。日本円にすると、全世界で約3.5兆円。iOSのApp Store と AndroidのGoogle Playでの金額批は、2対1です。iOSの方が2倍の市場があるんですね。

Sensor Tower: 2018年上半期のモバイルアプリおよびゲーム市場

アプリやゲームの事業者から見ると、早い話、iOSの方が儲かります。なので、アプリ事業者は先にiPhoneアプリを作ります。作れば儲かるという甘い話でもないので、儲かる事業者も赤字の事業者もいます。iPhoneアプリで儲かった事業者は、たとえその半分でも儲けを増やしたいですよね。だから、同じアプリをAndroidでも作ります。儲からなかったり、そこそこの儲けしかなかった事業者は、Androidのアプリを作ることを見合わせます。

なんだかんだで、良いアプリは iPhone/iOSの方が多くなっています。

今回は書きませんが、自閉症支援に使えそうなアプリのリストを公開している人や機関があります。ほとんどはiOSのアプリです。

ということで私は、自閉症の子どもをもつ人には、「次の機種変の時には、iPhoneにすることをオススメ」しています。

子どもの成長と家族のゆとりのために!
古林 紀哉

【追伸】
私の開発した、自閉症支援の絵カードアプリは、コチラ
https://itunes.apple.com/jp/app//id1452447742?mt=8

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