自閉症の子どもや成人に限らず、
私もあなたもスケジュールを使っていると思います。
私たちでも、先週のスケジュール帳を見たり、
先月のカレンダーを見ることはほとんどありません。
スケジュール表は生き物なのです。
変わらないスケジュールは、
学校の時間割くらいですね。
自閉症の子どもが使う、
1日のスケジュール表を考えてみてください。
特に平日の午前中の予定はほとんど変わりません。
いわゆる、ルーチンとなっています。
目で見るスケジュールはとても役立つのですが、
人間の脳は、変化の無いものはだんだんと無視し始めます。
いつも変わらないものに、注意を払っていては、
脳のエネルギー消費が勿体無いので、
脳はエネルギー節約を始めてしうんですね。
せっかくスケジュール表が貼ってあっても、
毎日変化がないと、
それを見ても脳は反応しなくなります。
そして、自閉症の子どもは、
スケジュールの順番をすっ飛ばして、
行動するようになってしまいます。
例えば、歯磨きの手順書。
最近、子どもの磨き残しが多いと感じたら。
一枚の歯磨き手順書ならば、
3パターンぐらい用意しておいて、
毎日変える。
あるいは、
磨く箇所が個別に移動できる絵カードならば、
時々、順番を変えてあげましょう。
ルーチンワークとなっているスケジュール表は
時々、順番を変えてみてください。
子どもは、スケジュールを見ながらの行動が復活します。
5分で概要を理解する、
パニックの多かった自閉症の子どもが、笑顔で動けるようになるスケジュール表の秘密
コメント