自閉症療育ミニ講座
自閉症のお子さんへの介入は、プロンプトと呼びます。
ジョブコーチの手法では、仕事を教える時のやり方を、
「システマティック・インストラクション」と言い、
介入の段階を定義しています。
1)言語指示
・間接言語指示
・直接言語指示
2)ジェスチャー
・指差し
・動作を見せる
3)見本の提示
・先行モデリング
・同時モデリング
4)手添え
・シャドーイング
・直接手添え
この中で、パッと見て、イメージできないものがありませんか?
私にはありました。
「シャドーイング」
単に日本語訳して考えると、ジョブコーチが背後で何かするんだけど、「手添え」と何が違うんだろうか?
「手添え」の元の英語は「Physical Prompts」です。
同じ英語でも、自閉症療育のABAの世界では、「身体プロンプト」と訳しています。
同じです。
では、「シャドーイング」
これは、直接身体には触れないで、数cm離して、指導者が手を添える手法です。
学術的に分類するとすれば、「シャドーイング」は視覚プロンプトになると思います。
直接は触れない(身体接触がない)のに、手添えのところに持ってきているのが、さすが、実用主義ですね。コーチとしては、その方が覚えやすい。
おそらく、シャドーイングは、自閉症のお子さんへは適用が難しいと思います。
(だから、自閉症関連の本で登場するのは稀。)
でも、シャドーイングって、なんとなく、おしゃれで格好いい手法に感じて、しまいまね。
お子様の成長と
ご家族のゆとりのために!
古林 紀哉
コメント