行動の基本となるABCと強化原理 – 自閉症支援に知っておくべき基礎知識

ABA(応用行動分析)療法

自閉症のお子さんの家庭療育ミニ講座

療育の大戦略は、
・必要な生活スキルをつけていく
・問題となる行動を抑制していく
ですね!

その両方に対して、お母さんお父さんにABA(応用行動分析)の知識があると、とても役立ちます。

ABAは、Applied Behavior Analysis の略で、日本語で言うと【応用行動分析】です。

中には、「私はTEACCHや視覚支援を軸にしているので、ABAは必要ない。」という人がいるかもしれません。しかし、TEACCHや視覚支援でもABAの知識は役に立ちますし、その知識があったほうがTEACCHや視覚支援での療育の効果が高くなります。

行動の基本 – ABC

行動に着目するとして、行動の前、行動そのもの、行動の後を考えます。

行動の直前行動そのもの行動の直後
専門用語(英語)AntecedentBehaiorConsequence
専門用語(日本語)先行事象
先行子
行動後続事象
強化子
優しい言葉だときっかけ行動ご褒美や罰

この枠組みのことを、英語での頭文字をとって、ABCと言います。日本語だと、三項随伴性といいます。日本語にすると固い響きが出るので、日本人でもそして専門家でもABCという人が多いです。

強化原理

行動の直後に、ご褒美的なものが現れると、それ以後、その行動はだんだんと増えていきます。

反対に行動の直後に、罰的なものが現れると、それ以後、その行動はだんだんと減っていきます。

この性質は動物でも人間にも見られ、この性質のことをABAの専門用語では強化原理と呼びます。

ABAではもっとたくさんの専門用語や性質が出てきます(100個ぐらい)が、今回は最も基本的な所までに留めておきます。

褒めることは、最も簡単で万能なご褒美

これまでの説明を優しく図示するとこんな感じ。

褒めて(C)、伸ばす(B)、という手法ですね。

そして、とても強力な手法でもあります。

あなたは、お子さんを褒めていますか?

1日何回、お子さんを褒めていますか?

10回は褒めてあげましょうね(^-^)

出来て当たり前のことでも、褒めてください!

なんでも褒めてあげる人になってください。そうすれば、これから先の支援がとてもよく効くようになりますので。

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