午後の予定(前編)

行動支援ボードで、子どもに午後の予定を教えると、いつもと違う予定を子どもが嫌がったり、急な予定変更で子どもがパニックなることが無くなります。また、夕食の支度でお母さんが忙しい時に子どもがお母さんに付きまとうことも少なくなります。

午後の予定は、必ずお母さんも子どもも朝の支度(前編)をマスターしてから教えてください。

教える手順

午後、子どもが帰宅する前に、行動支援ボード上に絵カードを並べておいてください。

行動支援ボード Ph2 午後の予定 セット

午後の予定はその日その日で若干違います。その日の予定に合わせて、絵カードを並べてください。

ステップ1:子どもが帰宅したら

お母さんは、「おかえり」と言って、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

お母さんは、子どもに、一番上の「ただいま」の絵カードを外させ、終了ボックスに入れさせます。

行動支援ボード Ph2 午後の予定 一番上を指す

行動支援ボード Ph2 午後の予定 一番上を外す

最後に、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

ステップ2:2番目の行動をさせる

お母さんは、「次は手洗いとうがいね」と言う。

お母さんは、子どもに、今一番上の「手洗い」と「うがい」の絵カードのタブを押させ、「手洗い」と「うがい」の絵カードを起き上がらせる。(まだ、外さない)

行動支援ボード Ph2 午後の予定 一番上の残りを起こす

お母さんは、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

子どもを洗面所に連れて行く。

手洗いとうがいができたら、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

お母さんは、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

お母さんは、子どもに、「手洗い」と「うがい」の絵カードを外させ、終了ボックスに入れさせます。

行動支援ボード Ph2 午後の予定 2番目

最後に、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

ステップ3:3番目の行動をさせる

お母さんは、「ボードを見ようね!」と行って、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

お母さんは、「次はおやつね」と言う。

行動支援ボード Ph2 午後の予定 2番目を指す

お母さんは、子どもに、今一番上の「おやつ」の絵カードのタブを押させ、「おやつ」の絵カードを起き上がらせる。(まだ、外さない)

行動支援ボード Ph2 午後の予定 2番目を起こす

お母さんは、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

子どもにおやつをあげます。

食べ終わったら、「良く食べたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

お母さんは、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

お母さんは、子どもに、「おやつ」の絵カードを外させ、終了ボックスに入れさせます。

行動支援ボード Ph2 午後の予定 3番目

最後に、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

ステップ4:同じ様に午後の予定を進める

お母さんは、「ボードを見ようね!」と行って、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

それ以降は、同じように進めます。

ステップ5:午後の最後の行動をさせる

子どもが寝る準備が整ったら、お母さんは、「ボードを見ようね!」と行って、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

行動支援ボード Ph2 午後の予定 7番目

お母さんは、「じゃあ、おやすみ」と言う。

お母さんは、子どもに、最後に残っている「おやすみ」の絵カードを外させ、終了ボックスに入れさせる。

行動支援ボード Ph2 午後の予定 全て無くなった

お母さんは、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

この時点で、ボード上の絵カードは全てなくなっているはずです。

それでは、子どもを寝室に連れて行ってあげてください。

予定の変更手順

午後の予定のシーケンス(順番に進んで行く一連の手順)の途中で、予定の変更があったとしましょう。お子さんが近くにいれば、お子さんを行動支援ボードの前に連れて行ってください。そして、お子さんの目の前で、お母さんが説明しながら、お母さんの手でボード上の絵カードの内容を組み替えてください。

お子さんが近くにいなければ、お母さんだけで、ボード上の絵カードの内容を組み替えてください。

変更された予定を子どもにやらせるときは、お母さんが手添えや支援の量を増やしてください。

習得の様子

子どもにお母さんが次の行動をさせる前に、「ボードを見ようね!」と声かけをしてください。声かけで子どもが動かないようであれば、お母さんの手で、子どもを行動支援ボードの前に連れて行ってあげてください。その時に、子どもが一番上の絵カードに手を伸ばさなかったら、手添えをしてください。

予定変更の意味がわかってくると、変更後の予定でも、手添えや支援がなくても、自分から行動できるようになるでしょう。

また、午後の予定では子どもがやりたくない行動も出てきます(例えば、「予防接種」に行く)。子どもが嫌がる行動をスムースにさせるためには、午後の予定(後編)をお読みください

理解目標の解説

子どもはまだ、順番が変更されることに納得ができていません。午後の予定の行動支援ボードの利用は、順番は変わることがあるけれども「物事は見た順番どうりに進む」ことを子どもに体感させることが目的です。

もしも子どもが「順番は見ることができる」ということを体感していないと、順番の変更を教えることはできません。朝の支度で「順番は見ることができる」ことを体感させてから、午後の予定で行動支援ボードを使ってください。

午後の予定の場合、子どもが初めてみる絵カードも出てきます。その場合、子どもはその絵カードのイラストが何を意味するかをよく理解してません。手添えや支援の量を増やしてください。数回その絵カードを経験すると、子どもも絵カードのイラストが意味する行動が理解できます。

また、午後の予定の段階に入ると、連続して行う行動(例えば、「手洗い」と「うがい」)の絵カードを横に並べても、子どもは理解できます。

忘れの回復

「子どもが行動をしたのに、行動支援ボード上に絵カードが残っている」ことに気づいたら、お母さんがシレッとその絵カードを外して終了ボックスに入れてください。

次のステップ

午後の予定で行動支援ボードを使う方法には後編があります。お母さんも子どもも前編をマスターしてから、後編をお読みください

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