朝の支度(前編)

行動支援ボードで、子どもに朝の支度を教えると、お母さんがガミガミ言わなくても、子どもは自分で行動できるようになり、朝のバタバタが解消します。

教える手順

行動支援ボード Ph1 朝の支度 全部並べる

朝、子どもが起きる前に、行動支援ボード上に絵カードを並べておいてください。(前日の夜に並べておくのが良いでしょう。)

ステップ1:子どもが起きてきたら

お母さんは、「おはよう」と言って、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

お母さんは、子どもの手を取って、一番上の「起きる」の絵カードを外させ、終了ボックスに入れさせます。

行動支援ボード Ph1 朝の支度 最初の1枚をとる

最後に、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

ステップ2:2番目の行動をさせる

お母さんは、「次はトイレね」と言う。

お母さんは、子どもの手を取って、今一番上の「トイレ」の絵カードのタブを押させ、「トイレ」の絵カードを起き上がらせる。(まだ、外さない)

行動支援ボード Ph1 朝の支度 2番目を起こす

行動支援ボード Ph1 朝の支度 2番目がアップ

お母さんは、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

子どもをトイレに連れて行く。

トイレが終わったら、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

お母さんは、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

お母さんは、子どもの手を取って、「トイレ」の絵カードを

外させ、終了ボックスに入れさせます。

行動支援ボード Ph1 朝の支度 3番目

最後に、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

ステップ3:3番目の行動をさせる

お母さんは、「ボードを見ようね!」と行って、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

お母さんは、「次は着替えね」と言う。

お母さんは、子どもの手を取って、今一番上の「着替え」の絵カードのタブを押させ、「着替え」の絵カードを起き上がらせる。(まだ、外さない)

行動支援ボード Ph1 朝の支度 3番目を起こす

行動支援ボード Ph1 朝の支度 3番目がアップ

お母さんは、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

子ども一緒にお着替えをしましょう。

着替えができたら、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

お母さんは、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

お母さんは、子どもの手を取って、「着替え」の絵カードを外させ、終了ボックスに入れさせます。

行動支援ボード Ph1 朝の支度 4番目

最後に、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

ステップ4:同じ様に朝の支度を進める

お母さんは、「ボードを見ようね!」と行って、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

それ以降は、同じように進めます。

ステップ5:朝の支度の最後の行動をさせる

子どもの出発の準備が整ったら、お母さんは、「ボードを見ようね!」と行って、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。

お母さんは、「じゃあ、行ってきますね」と言う。

行動支援ボード Ph1 朝の支度 7番目

お母さんは、子どもの手を取って、最後に残っている「いってきます」の絵カードを外させ、終了ボックスに入れさせます。

行動支援ボード Ph1 朝の支度 全てなくなった

お母さんは、「良くできたね!」と笑顔で子どもを褒めてあげてください。

この時点で、ボード上の絵カードは全てなくなっているはずです。

それでは、元気で出発です!

習得の様子

この手順で2〜3日教えていると、お母さんが手添えをしなくても、子どもは自分で絵カードを起こしたり、外したり、終了ボックスに入れることができるようになります。そなったら、もう手添えは必要ありません。

手添えが必要なくなっても、次の行動をさせるときは、「ボードを見ようね!」と言って、子どもを行動支援ボードの前に連れて行きます。その時に、子どもが一番上の絵カードに手を伸ばさなかったら、また手添えをしてください。

1週間後には、お母さんが「ボードを見ようね!」と言うと、自分からボードの前に行くようになるでしょう。

理解目標の解説

子どもは最初、ボード上に並んでいるものが順番であることを知りません。朝の支度での行動支援ボードの利用は、「順番は見ることができる」ことを子どもに体感させることが目的です。

子どもの頭の中には、うっすらと朝の行動の順番が入っています。子どもが自分で持っている順番と同じ順番を見せることで、並んで見えるものが順番であることを体感させます。このフェーズを省略して、次のフェーズに進んでしまうと子どもは順番が理解できません。

子どもには、見えるシーケンス(順番に進んで行く一連の手順)の一番上を見るように教えてください。「初めに注目する場所」を教えないと、シーケンスの途中の絵カードの行動をやってしまうかもしれません。

行動が終わった絵カードを外すことはとても重要です。行動が終わった絵カードが、ボード上に残っていると、今度やるべき行動が正しく理解できなくなります。

子どもは最初、絵カードのイラストが何を意味するかを知りません。子どもに、行動の前に絵カードを起こし、その行動が終わったらその絵カードを外すことを繰り返し行わせると、その行動とそのイラストが結びついていきます。

忘れの回復

あなたは、「子どもが行動をしたのに、行動支援ボード上に絵カードが残っている」ことに気づいてしまいました。そんなときは、お母さんがシレッとその絵カードを外して終了ボックスに入れてください。子どもが行動したんだから、それでいいじゃないですか! 行動支援ボードを使うことが目的ではなく、ちゃんと行動することが目的だったはず。少しでも時間がたってから、子どもに絵カード外しをさせると、行動支援ボードの理解の妨げになります。次に行動支援ボードの前に子どもを連れて行った時には、ちゃんと一番上の絵カードが、これからやる行動になっているように、お母さんはしてあげてください。

次のステップ

朝の支度で行動支援ボードを使う方法には後編があります。お母さんも子どもも前編をマスターしてから、後編をお読みください