行動支援

ここでは、行動支援ボードを使って、自閉症の子こどもの生活を劇的に改善する方法を解説します。行動支援ボードは、新しいタイプのスケジュール表です。これまでの言い方をすれば、「自閉症の子どもへのスケジュー表の教え方」となるでしょう。

行動支援ボードの利用は、見通しをつけるに留まりません。規則正しい日常生活の支援が簡単になります。行動支援ボードを使っていると、子どものパニックや癇癪は激減します。

このページは行動支援ボードの基礎コースとして、解説しました。ご家庭のお母さんや支援者向けに解説しています。

行動支援ボードをうまく使うと、子どもの「望まれる行動を増やし、問題な行動を減らす」ことが出来ます。ご家庭のお母さんや、専門知識の無い支援者でもそれができるようになります。(その内容は応用コースとして解説する予定です。)

自閉症 スケジュール お支度 autism schedule board

支援者の行動原則

自閉症の子どもへの行動支援は、行動支援ボードを見せるだけでは不十分です。お母さんや支援者の行動自身が大きな役割を果たします。そこで、お母さんや支援者は日頃からこの行動原則を守ってください。

【支援者の行動原則】

  • 怒らない・怖い顔を見せない
  • 当たり前のことを褒める
  • 子どもとの約束を守る(言行一致)
  • ボード上の予定は必ず実行(視行一致)
  • 教え方の基本を守る

【支援者の行動原則】の解説を読む

行動支援ボードのレイアウト規則

自閉症の子どもに何かを見せた時、私たちの意図通りに理解してくれることは殆どありません。行動支援ボードはレイアウト規則に従って使ってください。そうすると、意図通りに指示を伝えることができます。

【行動支援ボードのレイアウト規則】

  • 順番は上から下(または、左から右)
  • 1日内の予定は縦。カレンダーは横。
  • スケジュールは7項目以下(終わりがある)
  • 終わった行動の絵カードは取り除く
  • カレンダーでは、今日を明確に
  • 実行中のスケジュール以外のスケジュールは見せない

【行動支援ボードのレイアウト規則】の解説を読む

行動支援ボードの教え方と理解目標

行動支援ボードは正しい準備をしてから、教えてください。

行動支援ボードの準備はこちらをお読みください。

  教え方 理解目標
フェーズ Ⅰ 朝の支度
前編
後編
初めに注目する場所
絵カードが意味する行動
順番は見ることができる
フェーズ Ⅱ 午後の予定
前編
後編
物事は見た順番どうりに進む
フェーズ Ⅲ カレンダー
前編
後編
順番は自分で計画・変更して良い

それぞれのフェーズは、前編と後編に分けて説明しています。前編は教え方です。後編は、お母さんや支援者の支援量を減らす方法、すなわち楽になる方法を解説しています。

典型的な失敗例

順番に教えていれば、上手くいかないことはまずありません。ここでは、お母さんや支援者がやりがちな典型的な失敗例を紹介します。

【支援者がやりがちな不手際】

  • 最初に子どもがボードや絵カードで遊び始めたので、それをやめさせた。
  • いきなり、てんこ盛りの内容から始めた。
  • 上手くいかなかったので、もう一度子どもにやらせた。
  • 子どもが行動したのに、支援者はほったらかし。
  • 子どもにやらせることが、いつも同じ内容。
  • 行動支援ボード上に貼った絵カードの行動をやらせなかった。(支援者が約束を破った)
  • 必要な絵カードが足らない。
  • 支援者本位で、子どもの楽しみがない。

【支援者がやりがちな不手際】の解説を読む

また、子どもがこんな状態で困っている時も参考にしてください。

【上手く行っていない状況】

  • 子どもがカードで遊ぶ
  • 子どもがボードを見ない
  • 子どもがボードを見て不機嫌になる
  • 子どもがボードを見て暴れる
  • 子どもが内容を飛ばす
  • 子どもが内容と違うことをする

【上手く行っていない状況】の解説を読む

つづく