字の練習はその場かぎり(自閉症支援の方程式)

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今日は、
「年間行事表」を例にした、
自閉症の子どもの支援の3回目です。

重要な方程式の3つ目を解説します。

これまで同じ、
問題な年間行事表の例です。
・10 x 40 cm の短冊に縦書きで生徒が行事を書いている。
・右側から左側へ向かって、短冊が並べてられている。
・短冊(行事)は、20個程度。
・幅は全長が8mぐらい。

その年間行事表には問題が3つあります。
(影響の大きい順に)
1)方向が右側から左側である
2)期間が年間で長すぎる
3)生徒の書いた下手な字である

今回、皆さんに覚えて欲しい方程式は
「字の練習はその場かぎり」
です。

年間行事表は、
それを見て利用するもです。

だから、
年間行事表の文字は、
お手本的な文字であるべきなのです。

その字が、達筆である必要はありません。
手書きでも普通の文字であればそれでいいのです。

その問題な年間行事表は、
下手な字だらけ。
一人一人が書いているので、
乱れ加減も千差万別。

そんな字を見せられ続けても、
自閉症の子どもは、
字がうまく(字が普通に)かけるようには
なりません。

こんな意見が聞こえてきそうですよね。
「それでも、自分で書いた字なので、
それを掲示しておくと、達成感につながる。」

それは違います。

達成感を与えて、
字の上達を促すのは、
子どもが字を書いた直後です。

下手な字でも、書いた直後に褒めてあげましょう。

字を書いた直後に、
褒めることを続けていると、
少しづつ字が上達していきます。

字を褒めた後は、
その紙はもう捨てていいのです。
(記録のために保存するのは構いません。)

文字を書く練習と
書いた文字を使うのは別物と考えてください。

本人が
スケジュール表に文字を書いて
利用するのは、
これは良いんですよ。

本人の書いた下手な字は、短時間で捨てましょう。

一週間以上使う文字は、
本人に丁寧に書かせるか、
お母さんや指導者が書くようにしましょう。

そして、
字の練習をした時は、
下手な字でも、書いた直後に褒めてあげてください。

子どもの成長と家族のゆとりのために!
自閉症業界のヘンリーフォード
古林 紀哉