隠れている、感覚と運動の問題

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自閉症ミニ講座

前回のエントリー記事より

私は、自閉症のお子さんの感覚に関する特性が、自閉症療育の界隈ではどの程度の重要性を持って扱われているのか、確認してみたくなりました。

そのために、重要な入門書を最初から見ていこうと思います。
「じょうずなつきあい方がわかる自閉症の本」
佐々木正美監修、
主婦の友社、
2009年3月31日発行。

主要分は、前回に見たので、今回はこの本の中盤から後半で、隠れている感覚の問題を見つけてみました。
p.50 部屋を子供が使いやすく変えましょう
p.90 教室を使いやすい環境に変えましょう

専門用語では、「構造化」と呼ばれる手法ですね。部屋や場所ごとに明確な意味づけをすること、ですね。

その中では、こんな風に書かれています。

「目が届くところに物がたくさん置いてあると、視覚的刺激が増えて気が散ります。物は押入れや扉付きの棚に片付けて見えないようにするか、扉の無い棚は布で覆って隠すなどの工夫をするのがコツです。」

「目から入る刺激はできるだけ減らします:時間割やスケジュール表など、子どもの行動を助けるための掲示物以外は、できるだけ取り外したほうがいいでしょう。」

p.96 うまくできない遊びがあります

ここでも「感覚と運動の問題」を拾ってみました。

「同時に2つのことをしようとすると混乱します: 自閉症の子どもは、複数の感覚を同時に働かせ、複数の動作を一度に行うのがとておも難しいのです。

「ドッジボールやポートボール、サッカーなどの球技も不得意です。」

「ボールが飛んできそうな地点を予測して体を動かすことがなかなかうまくできません。」
p.104 パニックはなぜ起きるのでしょうか?

パニックと感覚問題は、大きな関連がありそうですよ!

こんな風に書いてありますね:

自閉症の子どもが泣きわめいたり暴れたり、パニックを起こすのは、不安やとまどい、不快感を抱えている時です。

問題行動の理由や原因として考えられるもの
・予期していないことが起きた
・言葉が通じていない
・自分の意思や要求が伝えられない
・とまどう環境に置かれている
・不快なことがある
パニックの原因は感覚問題から来ているのだけど、パニックは行動問題として対処するしか、今の所、有効な対処法がなさそうだと、私は感じています。

今回は、このくらいで収めておいて、
次回は、ABA(応用行動分析)の入門書で「自閉症児の感覚と運動機能」がどう扱われているか、拾っていきたいと思います。

お子様の成長と
ご家族のゆとりのために!

古林 紀哉