自閉症のお子さんの生活スキルをつけていく上で、強力な手法であるABA(応用行動分析)。
3項随伴性と【強化】という基本原理がわかったら、それをもっと効果的にしていきましょう。いろんな方法で効率化します。
というか、効果を左右する要因を知らないと、ABAをやっても全然と言っていいほど効果が出ません。
そんな下手なABAセラピストも、どうやらいるようです(>-<)
ある条件または刺激の元で、お子さんが行動し、その直後に良いことが起こると、その行動は頻度が増していきます。
これが【強化原理】で、
「良いこと」が【好子】(こうし)
でしたね。
好子にはいろいろあるので、
どんな好子があるのかを知っておくと、
ABAが有利になります。
お子さんそれぞれにとって、好子は違います。 もちろん、食べ物のように、どのお子さんにも好子として働くものもありますし、 ぬいぐるみのように、このお子さんは好きだけど、あのお子さんは嫌いという場合もあります。
それでも、だいたいは好子は共通しています。
1)食べ物、飲み物
これはポピュラーですね。自閉症のお子さんには、「じゃがりこ」や「柿ピー」に人気があります。
2)おもちゃ類
シャボン玉、ミニカー、ぬいぐるみ、レゴブロック、などなど。
お子さんによって個人差はでますけど、やはり定番のおもちゃがあるようです。
3)からだに触られること
こちょこちょ、抱っこ、高い高い、肩を叩かれる、くすぐられる、などなど。
これらお子さんの肌に対する感覚刺激も、好子として働きます。
4)褒められること
「できたねー」「良いぞ」などの声かけ。拍手されること。
満面の笑みを見せてあげること。などなど。
5)他、多数
いろいろあります。DVD鑑賞。iPad、YouTubeも多くの自閉症のお子さんの好子です。
自閉症の療育書を読んだりセミナーに行くと、「お子さんの好子を知りましょう(アセスメントしましょう)」というパターンが多いですね。
でも本当に重要なのは、あなたが、準備しなくてもサッとお子さんに与えられる好子を持っていて、実際にすぐに好子を与えること、です!
・タッチしてあげる
・褒めてあげる
・微笑んであげる
このあたりを、あなたの得意技にしてはどうでしょうか?
お子様の成長と
ご家族のゆとりのために!
古林 紀哉
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