ジョブコーチの技術

ジョブコーチの考え方ややっていることを、自閉症のお子さんの家庭療育に取り入れると、すっきりいきそうです。
体系化された手法は積極的に利用して、私たちは楽をしたいですね。

 

ジョブコーチとは、障害のある人にマンツーマンで仕事を教える人です。
ジョブコーチの手法は米国で体系化され、日本にも入ってきています。

 

それでは、ジョブコーチのやっている技術を見えて行きましょう。

 

本人のアセスメントが出来ていて、職場のマッチングができ、本人のやる仕事が決まったとしましょう。

 

1)職務分析 / Job Duty Analysis

1日の仕事の流れに関して、「いつ」、「どこで」、「何を」するかを整理してリスト化します。

 

2)課題分析 / Task Analysis

動作や作業の手順を小さな行動単位に分けて、時系列に沿って並べます。
3)システマティック・インストラクション / Systematic Instruction

課題分析をもとに効率的な教え方をします。

 

4)フェイディング / Fading

ジョブコーチは職場における支援を徐々に減らしていきます。
枠組みとしてはとてもシンプルで強力ですね。

 

自閉症児の家庭療育に置き換えると、
1)は1日の流れをスケジュールにすること

2)は一つ一つの生活スキルの手順書を作ること

3)はプロンプトを使って実際に教えること

4)は一人でできるようにプロンプトをなくしていくこと

ですね。

こられのことを自閉症のお子さんのいるご家庭では、
お母さんお父さんが見よう見まねでやっていました。

 

実はとても大変です。

 

家庭の中で閉じちゃっているので、共有が進まない。
ジョブコーチは、仕事としてやっているのだから、体系化されたやり方や出来上がっている課題分析(手順書) が幾つもありそうです。

それらが、自閉症のお子さんの家庭療育用に焼き直しできたら、とても良さそうです。

時間をかけて探してみたいと思います。
お子様の成長と
ご家族のゆとりのために!

古林 紀哉

 

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