当たり前のことを褒めてあげよう(ABA)

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自閉症のお子さんの家庭療育ミニ講座

私が、ABA(応用行動分析)の原理を丁寧に解説するには理由があります。
一つ目の理由は、重度の自閉症のお子さんの場合、ABAを使わなければ、なかなか生活スキルを養えないこと。それだけABAは有効なので、軽度の自閉症のお子さんにABAを適用すれば、とても効果的に生活スキルを養えます。

二つ目の理由は、公式として道具です。
ABAの原理というか、小さな公式というか、は実は100ぐらいはあるのです。
自閉症のお子さんを療育するときの、定石というか格言というかも、100ぐらいはあります。
そして、生活スキルを一つずつ列挙すると、100では到底足りません。500ぐらいはあるかな?
生活スキル一つづつに、それぞれ効果的な教え方があります。

そんな効果的な教え方を、お母さんお父さんが全部覚えていくとすると、時間がいくらあっても足りませよね(>-<)。お子さんがどんどん年を重ねてしまいます。

だから、比較的数の少ないABAの公式を覚えて、その公式を応用して、生活スキルを教えます。
一つABAのテクニックを覚えると、10個から20個は、生活スキルを教える上で、お母さんお父さんが楽ができて、かつ、お子さんの成長も加速されます。

では、今日の小さな公式です。

当たり前のことを褒めてあげよう!

お子さんが行動ができた直後に、褒めてあげると、その行動はどんどん身につきます。
ABAの用語でいうと、【強化】です。

何度も褒めているうちに、できなかった行動が、出来るようになります。

では、褒めるのをやめるとどうなるでしょうか?

健常のお子さんなら、褒めるのをやめても、その行動は維持されるでしょう。
しかし、自閉症のお子さんはそうはいきません。
褒めるのをやめると、その行動をしなくなります。
ABAの用語でいうと【消去】です。
(消去に関しては、別の機会に説明しますね)

1日10回は、何がしかを褒めてあげてください。

お母さんお父さんにとって、「褒める」ことは、とても安上がりですよ。

1)お子さんの良い行動の直後に、お菓子をあげる。

2)お子さんの良い行動の直後に、お子さんに触ってあげる。

3)お子さんの良い行動の直後に、褒めてあげる。

一目瞭然ですね。

日常生活で、当たり前のことを褒めてあげましょう!

お子様の成長と
ご家族のゆとりのために!

古林 紀哉