ABAをする時(確立操作)

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自閉症のお子さんの家庭療育ミニ講座

今回はABAの手法が、自閉症のお子さんにとても強力であることのさわりを説明します。

人がなぜ、そのような行動するのか?
を分析する学問のことを
【行動分析】Behavior Analysis と言います。

行動分析で得られた原理を利用して、人の行動に介入する、すなわち行動を増やしたり、行動を減らしたりする、学問のことを
【応用行動分析】Applied Behavior Analysis と言います。

だから、ABAはテクニックなんです。
ABAをする人の技なのです。
当然ですが、技なので上手い下手も出てきます。

前回に、
【先行事象 】Antecedent
【行動】Behaior
【後続事象】Consequence
の3つで考えるとこうことを説明しました。

お子さまが行動した直後に、褒めることが重要であると説明しました。

AにもBにもCにも上手い下手があります。

ABC全部下手だったら、時間の無駄ですね。
ABCが全部平均的だったら、いや〜あ、もうとっても上手ですよ。あなたは。

まずAのさわりから、

ABAをする時には、それが効果的な時というか、状態があります。
お子さんのお腹の空いている状態で、食べ物をご褒美(C)に使うと、効果が高いのです。
逆にお昼ご飯の直後に、食べ物をご褒美(C)に使っても、あまり効果はありませんね。

何かが欠乏している時に、欠乏しているものをご褒美(専門用語では、【好子】)に使うと効果が高くなります。

知っているのと知らないのとで、大違いですね。
また、お子さんに嫌〜な何かが溜まってる状態で、お子さんが何かをやり(B)、嫌〜な何か緩和されるようなこと(C)が起こると、お子さんはその何か(B)をどんどんやるようになります。たとえその何か(B)が良くないことであってもです。

最初に説明したのが【欠乏状態】、
次に説明したのが【嫌悪状態】です。

ABAの効果を高める、欠乏状態や嫌悪状態を意識的に作り出すことを、【確立操作】と呼びます。

今日のまとめです。

  • お子さんのお腹が空いていない時に、食べ物をご褒美に使っても効果は低です。
  • お子さんに問題行動があるときは、感覚過敏などの嫌悪状態にある可能性を疑ってみてください。

お子様の成長と
ご家族のゆとりのために!

古林 紀哉